かなり久しぶりのまともな更新です。
ワタクシ事ですが
ようやくポーランドの某美術館でに展示が始まり
一安心できて、やっとブログ書けるくらい落ち着きました。
さてさて
今日はタイトルにもあるように
黒太子のルビーのお話。
イギリス王室の王冠で
14世紀半ばにエドワード黒太子が入手し
現在も使用されている王室の王冠の中で
最も歴史ある一つらしいです。
この王冠にセットされているルビー
実はスピネルという宝石なんです。
18世紀までスピネルとコランダム(ルビーとサファイヤの鉱物名)は
同じものと考えられており混同されていました。
見た目でわかるほどの違いもなく
産出される場所もほぼ同じなので
間違うのもよくわかります。
私が実際に目で見たモノで言うと
某有名宝飾店数店からバブル期に
「ルビー」と言われて買われてリフォームに持ってこられた
お客様の石が実はルビーではなくスピネルだったということも
何度か遭遇しています。
肉眼で確実に見極めるのはほぼ不可能ですが
やっぱり数多く見ていると、
カットしてある石であれば色の具合やラスターなどに
違和感を感じます。
単屈折と複屈折の石なんで
経験を積めば大体の予想はつけれるのです。
なんかこの影響で
スピネル=ルビーの偽物みたいなレッテルを貼られていますが
ルビーやサファイヤに比べて産出も少ないとても綺麗な宝石です。
宝石店に行かれた時
スピネルを見かけた際は
「おまえ大変だったな・・・」
と優しく見てあげてくださいね(^^)