深夜にふらふら起きてて、たまたま見てしまった不思議なアニメ『モノノ怪』びっくり


これがなんとも言えない奇っ怪な作品で、見てしまって以来、頭から離れません…不安



主人公はどうやらこちらの超美男子、通称『薬売り』びっくり飛び出すハートキューン

その名の通り、全国を巡って薬を売って生計を立てている行商人らしいが、時代を越えて同じ風貌だったり、あやかしやモノノ怪についての知識が豊富で、モノノ怪を唯一倒すことができる『退魔の剣』や『天秤』(モノノ怪との霊的な距離を測れる)等の不思議な道具を持ち歩き、行商のついで(?)に行く先々でモノノ怪を退治して回っている(Wikipediaより)凝視

これだけ読んでもさっぱり訳がわからないのですが、アニメを見てもやっぱり訳がわかりません

わからないまま強烈に惹き付けられて、息をのみながら最後まで脇目も振らずに見てしまいますひらめき

普段は上のような美男子なのですが…



不安びっくりマークはてなマーク

怪しい事件に遭遇して、当事者たちから丁寧に話を聞いて真実を導きだし👂、退魔の剣を抜くことができるようになると、このようなとんでもない状態びっくりマークに変身してモノノ怪を退治します不安

ゴ、ゴージャス…✨

これは「封印が解けた状態」の薬売りであり、通称『ハイパー』笑い泣きと呼ばれているらしい

これほどぶっ飛んだ設定なのに、薬売り本人は自分のことを「あくまで自分は人間」と言い張ってるそう泣き笑い

絶対ただの人間ではないだろキメてる


私がハマッたのは、このアニメの「のっぺらぼう」の回ニコニコ

ご覧の美女『お蝶🦋』さんが主人公ですドキドキキューン

いや、綺麗~‼ラブ
なんとなく儚い感じも私のツボチュー(ZARDファン)

女だけど、守ってあげたくなります…ニコニコ



しかし、この虫も殺せなそうな美女のお蝶さん、なんと、夫、姑、小姑夫婦虐殺の罪で死罪を申し渡され、牢屋に閉じ込められているところから話は始まります…ガーン

同じ牢屋には、なぜか薬売りも捕まって入っており爆笑、明らかに何かに取り憑かれているお蝶に興味を持ち話しかけるのです指差し

「あなたが本当に殺したのは誰だ?」

「私はね、あなた一人で殺したとは思っていないのですよ」(あやかしのせいでもあるのではないか)

薬売りはポツポツと(いい声キューン)でお蝶に語りかけ、その度にお蝶は何かを思い出したかのように、ハッと表情を変えます

しかしそこへ仮面をかぶった奉行が現れ、牢屋からお蝶を連れ出し、自分はあやかしだがお蝶に惚れてしまったため祝言をあげたいと突然すぎるプロポーズをします凝視

お蝶も大して抵抗もなくこれを受け入れ、二人は幸せに結婚式を挙げますが…

「なんという茶番」



この男が黙っていません

もういいじゃん、お蝶さんは幸せなんだからさ、そのままにしといてやれよ…薬でも売ってろよ…と思ってしまいますが、薬売りは(アカの他人の)真実を暴くことをなぜか己の使命としているので、決していい加減な結末は許しません…キメてる


案の定、お蝶さんは、束の間の現実からの逃避行(愛し合った人との結婚)から連れ戻され、思い出したくもない辛すぎる過去と向かい合う羽目になります…えーん

例えそれが自分のためであっても、そんな辛い真実と向き合いたくないよ…

勘弁してくれよ…薬売り…



お蝶さんの向き合いたくない過去とは、自分を『お家再興』の道具として教育虐待し続けた実の母親との過去でしたショボーン

夫を亡くし、力の衰えたお家を再び盛り立てるため、お蝶は幼い頃から遊ぶことも甘えることも許されず、ひたすら武家の嫁にふさわしい女になるための教育を叩き込まれます悲しい

「私は母様が大好きでした…」

と繰り返し繰り返し呟くお蝶はひたすら哀れです…


母親の思惑どおり、まんまと武家の嫁におさまるお蝶でしたが、夫も、姑も、小姑夫婦も、身分の低いお蝶を馬鹿にし、こき使います…不安

「女なんか他にいくらでも買える」(夫)

「なーんであんなのと結婚しちゃったの~?」(小姑)


家のため、金のためにひたすら武家に「よろしくお願い致します」と土下座し続ける母親

この仮面が母親の本性だったと思います真顔

世間体のためだけに娘の心も、自分の心も殺して鬼にしたのです真顔

最悪です





母親から心を殺され、夫の家族からも心を殺され続けたお蝶は、ひたすら従順な仮面を被り、何も感じないふりをして、自分でも自分の心を殺して周りのために尽くし続けますぐすん



そして我慢の限界を迎え、とうとう起きてしまった一家惨殺事件ガーン

しかし、ここからがこの回の見所なのですが、薬売りが次々と投げかける問いかけにより、すべての事実が混沌としはじめますびっくり

ほんとにお蝶は夫たちを殺したのか❓

お蝶にプロポーズをしたあやかしの正体はなんなのか❓

お蝶自身は生きているのか、はたまた既に死んでいるのか❓

最後の最後、「ばっかみたい…」とだけ呟いて武家の屋敷から忽然と姿を消したお蝶は、成仏したのか、それともまだ生きていて逃げ出したのか❓

などなど、最後まで見終わってもわからないことだらけです…キョロキョロ

私も何がなんだかさっぱりわからずモヤモヤしたのでネットで他の方々の解釈を読み漁ったのですが指差し、どうもハッキリしない…

いろいろな解釈の仕方ができるため、ハッキリした結論が出せないのですね…

すごいなあ…

あの短時間のアニメで、これだけ深い内容の作品を創るって、制作者の方々は天才としか言いようがありませんびっくり

私なりの解釈としては

ひらめき電球「お蝶はまだ生きている」
ひらめき電球「母親もまだ生きている」(だから嫁ぎ先から勝手に逃げられない)
ひらめき電球「武家一家もまだ生きている」(お蝶は誰も殺していない)

ひらめき電球「薬売りは実際は牢屋ではなく、薬を売りに行った先の武家の台所でお蝶に会った」
ひらめき電球「殺害現場も、牢屋も、お蝶の心が作り上げ幻だった」(薬売りも『ここから逃げたいと思えば牢になり、ここに居たいと思えば城になる』と牢屋が観念的なものであるようなことを言っています)

ひらめき電球「武家の一家がみんな仮面をして声だけなのは、お蝶にとって彼らはリアリティのない影のような存在でしかないから」

ひらめき電球「お蝶にプロポーズしたあやかしは、お蝶が辛すぎる現実から逃避するために自分自身で生み出した幻」



ひらめき電球「お蝶のことを誰も愛してくれず、自分でも愛せなかったため、心を保つために『無条件で自分を愛してくれる』存在を作り上げた」(お蝶は心を殺しすぎて自分のために泣けなかったけれど、かわりに自分の身代わりが泣いてくれた)

ひらめき電球「最後、薬売りがモノノ怪(お蝶の幻)を退治し、解放されたお蝶は「ばっかみたい…」(自分も周りも何もかも)とサバサバした調子で呟き、とうとう母親の鎖を振り切って武家から逃げ出し自由になった」

ひらめき電球「ラストシーン、お蝶が消えた後も『酒を持ってこい‼』と叫んでいる夫たちの声だけが聞こえ、薬売りが呟く、『しかし、誰も、居ない…』は、いくらお蝶を呼んでももうここには誰も居ない、という意味なのではないか」

と言う感じでした…チュースター

もちろんこれは私の解釈ってだけですが、他の方々の意見も参考にしながら何とか弾き出した結論です口笛

いや~難解…照れ

これほんとにすごいアニメですねキューン飛び出すハート

海外の人たちにも人気らしいのでビックリしましたキョロキョロ

こんな日本的な内容、海外の人たちにも伝わるのか~、と

私は海外の人たちの感性をなめていました笑い泣き

やっぱりいいものって難しくても、伝わるんだなあ…ニコニコ飛び出すハート
すごく嬉しいですよねチュー合格

あと、驚きすぎて、考えこんでしまった解釈もひとつ…

ある人が、この、母親にしつけられているお蝶さんの頭がなぜか月代(さかやき・男の子の髪型)になっていることに注目びっくり

そして
『お蝶さんは実は男でないのか❓
お蝶さんは心だけでなく、性別も偽っていたのではないか❓』
と言うのです…ガーン

その根拠として
「女などいくらでも金で買える」(夫発言)

「どうしてあんなのと結婚しちゃったの~?」(小姑発言)

を挙げているのですが、た、確かに...不安

私もこの髪型は気になっていましたが、デザインかな、ぐらいで片付けていましたあんぐり

確かに女の子なのに、月代は謎すぎる…

しかし、武家が男と祝言なんか挙げるだろうか…!?
それはありえないのでは…

と言うわけで、私としては「女の子なのに、一家を背負う男としての責任もしょわされていた象徴」なのではないか…とムリヤリ解釈つけてみましたが、実は男だったインパクトにとても勝てません…笑い泣き

みんなすごいなあ…チュー

やっぱりいろいろ解釈できる作品って最高ですねニコニコ飛び出すハート愛



モノノ怪香水も売ってますひらめき飛び出すハート

7920円👛
香りはなぜかフローラルウッディだそう爆笑

いや、ちょっと買いそう…ラブ

もうすでに私は薬売りの虜です…飛び出すハート目がハート

どう見ても無職風情(ヒッピー)なのに、ちゃんとコツコツ働いてる(薬売ってる)ってのがいいんですよねえ~照れドキドキ

それではまたニコニコ飛び出すハート

(画像、あちこちからお借りしました)