時間があったので(いつも結構ヒマだけど)、前から気になっていた『硝子の塔の殺人』を読んでみましたニコニコ飛び出すハート




こちら口笛(写真ちっちゃくてすみません)


内容は
『500ページ一気読み!
 知念実希人の新たな代表作誕生

 雪深き森で燦然と輝く硝子の塔 
 地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な      
尖塔だ

 ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、刑事、
霊能力者、小説家、料理人など、一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた
 
 この館で次々と惨劇が起こる
 館の主人が毒殺され、ダイニングでは火事が起
き、血塗れの遺体が

 さらに血文字で記された十三年前の事件…
 事件を追うのは名探偵、碧月夜(あおいつきよ)
と医師、一条遊馬

 散りばめられた伏線、読者への挑戦状、圧倒的
リーダビリティ、そして驚愕のラスト

 著者初の本格ミステリ長編、大本命!』
(なんかヘンになっちゃいました、すみません爆笑泣)

というものチュー飛び出すハートキューン愛  
 
ミステリー好きにはたまらない要素が、これでもかというほど詰め込まれていますひらめき

内容はほぼこの説明通りに進むのですが、著者の方のミステリー愛がすごすぎて、途中読んでいてちょっとだけ引き気味になります(すいません爆笑)
古典から新作まで、本格と名のつくミステリーはたぶん読み尽くしておられるのでしょうが、その蘊蓄の披露場面が結構ありました…照れ
マニアの人には絶対たまらない本です

雪で外界への道路を閉ざされた塔に閉じ込められ、次々と起こる殺人に正気をなくしていく登場人物たち
霊能者の女性などはヒステリー状態になり、「この館は呪われている!誰もいないのに、怪しい気配が感じられるし、足音も聞こえる!」とわめき散らしたりしますガーン

しかし、これらの何気ないシーンも、すべてがラストで回収され、なっ、な、なるほど~っ!!という驚き(喜び)に包まれますラブ飛び出すハートキューン

この、何気なく見たり聞いたりしていた(そしてすっかり忘れていた)小さな事柄が、実はとんでもない大がかりなトリックの一部だった!!と理解した瞬間の圧倒的喜びこそ、ミステリーの醍醐味ですよねびっくり不安飛び出すハートキューン
だまされたっ…!!(気づかなかっただけ)と言うエクスタシーが全身を駆け巡りますドキドキ

私も、幾つかトリックを当てて満足していたのですが、それすらラストで裏切られ、作者(犯人)の思う壺だったと発覚したときの恥ずかしさ…不安ニコニコ

とにかく、途中までは主人公の行き先が気になり、途中からは数々の謎が気になり、そして、怒涛のラストは急展開で二転三転し、長いストーリーのわりに一気読みしてしまいますチュー(徹夜した)

面白かった~ひらめき飛び出すハート愛

名探偵として登場する碧月夜は、なんだかお調子者と言うか、メンタル不安定な美女で、同性ウケ悪そうなタイプ指差し
しかしそんなタイプにありがちなように、男ウケは最高で、主人公もすぐ骨抜きになります…ラブラブキメてる

いやー、この人がとにかくキーパーソン

私はこういう美女はかなり好きなので、読んでいて痺れました…おねがい愛飛び出すハートキューン
ちょっとこういうタイプに憧れがあるんですよね…(中二病チュー)

またどこかで会いたい、月夜さん…

続編、期待してますグラサン


この作者さんは、島田荘司をリスペクト

たしかに、偏屈な大金持ちが建てた塔で殺人事件が起きると言えば、この『斜め屋敷の犯罪』が思い浮かびますニコニコ

これも奇天烈で面白かった~爆笑笑

島田荘司は、表現力でも後輩たちのはるか上をいっており、おどろおどろしい世界観にかけては、わりと独走してると思います(独り勝ち)うさぎ
他の作者が1行で済ますとこを、2ページくらいかけて、くどくど描写してくる(それがいい!!ドキドキ)


あとは綾辻行人もリスペクト物申す

作中で何度も綾辻行人の作品に触れたり、なんとこの小説に登場する建築家まで登場させます(名前だけだけど)びっくり

ほんとに好きなんだなあ

でも、たしかに、この『十角館の殺人』と『時計館の殺人』は日本のミステリーの中でもトップ5に同時ランクインの大傑作だと私も思いますチュー

読んだとき、どちらもしばらく感動して動けませんでした泣くうさぎスター
その当時は暗黒期だったのですが、こんな傑作が読めるなんて、生きてて良かった…とすら思いました泣き笑い愛飛び出すハート





ネタバレになっちゃうかな…キョロキョロ

ヒロインについては、こっち系の感動がありますチュー恋の矢

いやー、この2冊も感動したし、大好きだったラブ
やっぱり、冷酷なくらい頭が良くて、行動力もあって、体力もあって、スケールのでかい美女(美男も)って、たまらなく魅力的ですよね…チュー飛び出すハートキューン愛

犯罪者がモテるという話をけっこう聞きますが、よくわかります

でも、でも、絶対関わっちゃいけない…!!ガーン
こういう人たちに巻き込まれると、凡人は大抵ひどい目にあいます
小説の中でも、こういうタイプに惹かれた凡人たちは、大抵命に関わるひどい目にあわされています

遠くから見てるのがホントに一番ですね…笑い泣き