前から気になっていた「かがみの孤城」と言うミステリー小説を購入して読んでみた📖☕
本屋大賞も受賞していると言うし、レビューも軒並み高いので、購入を決意👛
ゆっくり読んでみたところ、序盤からガツンと殴られたような面白さ
いじめ(と言うほどのいじめでもないけど、思春期特有のぶつかり合い)を受けた中学生の主人公こころちゃんが、不登校からの引きこもりになってしまい、近所の目を気にしながら家で1人ぼっちでポツン…としている、というところから物語は始まる
共働きの両親も、担任の先生も、みんな善人だし、一生懸命こころを助けようとしてくれるのだが、みんなどこかピント外れ
誰のことも心底頼れない
近くのショッピングモールに行くのすら、学校の子達に会いそうで怖くて逃げ帰ってくる始末
ここら辺は読んでてほんとに胸が苦しくなった…
私も学校に馴染めなくて不登校だったから…
よくわかる、よくわかるよ、こころちゃん…と叫びながら(心の中で)夢中で読み進めて、7時間くらいで一気読み
いやー面白かった
200万部売れたらしいけど、確かに面白い
特に怒涛のラストパートが、何回も「え、え、えーっ」と驚きの連続
驚きながら、号泣もできます
こころちゃんは、自室の鏡を通して、異次元空間の城に誘われるのですが、この城の正体も、城を支配している「オオカミさま🐺」という少女(狼の仮面を被っており顔がわからない)の正体も、その城に集められた他の中学生たちの正体も、みんなの会話から感じるジワジワした違和感の正体も、最後にすべて美しく解決します
ほんとにすごい構成でした
小説自体も、キャラクターも、とても面白くて、謎解きだけではなくずっと楽しめます
読んで良かったです
青春ファンタジーなのですが、中年でも中学生の主人公になりきって小説の世界に浸れます(図々しい)
子供が居ないせいか、年齢的には母親側なのに、母親の苦悩よりも娘の苦しさの方がより共感できました…
このお母さんはかなり理解のある、いい母親で、それなのに娘を助けてあげられなくて悩んで苦しんで、気の毒でした
やはり不登校、引きこもりの問題は、親だけでは解決できないですよね
この話に出てくるように、フリースクールとか、カウンセラーさんとか、頼れる人たちに全力で頼るべきですね
誰か1人心から信頼できて、自分を信じて側にいてくれる人が居れば、人間はまたやり直せると、改めて思いました
この狼少女が「オオカミさま」です
このオオカミさま🐺がたまらなくカッコいい~
登場シーンは多くないのですが、出てくる度に強烈な印象を残します
こんな可愛らしい、優しそうな方が、辛らつでシビアなセリフをバンバン書いてると思うと痺れます…
でもなんとも言えず優しい雰囲気が、作品全体から感じ取れて、全くイヤミスではありません