今日は血糖値と脂質異常症と血圧との関係についてです
2型糖尿病療養指導士患者さんの中には
稀に、内服していなくても
血糖値のみ



が高くて
その他血液データ上、何も問題ない方がおられます



もちろん
それは、とても嬉しいことですね



しかし、多くの方が
肝機能が基準値より高かったり、LDL.中性脂肪が高い場合が多く
血糖値に併せて脂質異常➕高血圧を伴う事は少なくありません。
と、いうのも…
糖尿病患者さんの40~60%の方は
高血圧があるといわれています

また、20~50%の方に
脂質異常症がある事もわかっています

なので、当てはまる方がいても
珍しい事ではないということですね

高血圧、脂質異常、高血糖
これは、血管にとってはとてもリスクのある状態だというお話を何度かさせていただきました。
今日は
この悪循環から抜け出すために

優先順位をたてて
一つずつ改善策を立てるために



血糖値が高い事と
高血圧や脂質異常症が
どう関係しているのかを知っていただくためにお話したいと思います

糖尿病患者さんが高血圧になりやすい理由
・高血糖状態にあると、体内の細胞と血管との間で水分量の調節が行われた結果…
水分が細胞内から細胞外に出てくるという現象が起こります

→つまり、細胞から血管の中に水がやってきます

→腎臓からの水分の吸収が増えて体液の量が増えます

この事から、体液が増えることが血圧が上がりやすくなる状態に
繋がってしまうのです。
肥満と血圧の関係
肥満がある場合には、交感神経が緊張し、血圧を上げるホルモンが多く分泌されるため血圧が上がりやすくなります。→血管がキュッと収縮されるんですね。

また、脂肪が多い場合、心臓が頑張って全身に血液を送り出すために、高い圧力をかけて頑張らなくてはならなくなります。→2型糖尿病患者さんでも、お痩せの方もおられますのでその方は当てはまりませんね
腎臓の機能と血圧の関係
①腎臓の機能が低下してくると、糸球体という血管の塊のような場所に通る、血液の量が減ります。→尿のもとになる血液量が減る

腎臓の機能と血圧の関係
①腎臓の機能が低下してくると、糸球体という血管の塊のような場所に通る、血液の量が減ります。→尿のもとになる血液量が減る
〈これは腎臓の血管の動脈硬化により、流れが悪くなっている状態です。〉
それを感じたら、腎臓から血圧を上げるホルモン〈酵素〉が分泌されます。
→血圧を上げて、血液がもっと流れるようにしようとします。
〈尿を作って、老廃物を体の外に出さなきゃいけませんので
〉
〉→血圧を上げる酵素レニン
→血流量を保つために、これが沢山分泌された結果、血圧が上がるという仕組みです

このことから、血圧が高い患者さんは、何が原因かを知るために、腎臓の機能もチェックしていく必要がありますね

高血糖が脂質異常症に繋がる理由
ブドウ糖がエネルギーとして使われなくなると血液中に糖分が多い状態になりますよね

→細胞の方に取り込まれにくいのが糖尿病患者さんなので、血液の中に余分な糖が余ります。
余った分の糖分は
肝臓で中性脂肪とコレステロールの材料になります
結果・・・

結果・・・
中性脂肪を多く含むVLDLというものが血中に運ばれる
小型化したLDLが増える←一時期TVで言われていた超悪玉コレステロールと呼ばれるものです
HDLコレステロール(血管に溜まったコレステロールを肝臓に戻す働きのある善玉コレステロール)が減る→糖尿病患者さんは、インスリン抵抗性がある方が多く、HDLも低くなりやすいと言われています

これらの理由から


これらの理由から
悪玉と呼ばれるLDLコレステロールが多くなることも、HDLコレステロールが低くなることも引きおこす

脂質異常症
血液量を増やしてしまう事による

高血圧
どちらもが動脈硬化の要因となってしまうもの

これらを招いているのが

高血糖状態
なんですね。(例外を除いて〉
高血糖は
血管に対するダメージ与える存在の筆頭に立っていると言えるのかもしれません

つまり
今回の記事でお伝えしたいことは…
血糖値を改善する事は脂質異常にも血圧にも良い影響を与えるということ
(もちろん、同時に改善できれば1番いいですが、一つずつ見て行きましょう)
血管の病気を防ぐために、動脈硬化を予防するためには、やはり血糖コントロールがとても大切だということです

当院も、そうですが
どちらの医療機関でも受診時には採血、血圧測定をされると思います。
私も、毎回必ず、血圧、血糖値
LDL.HDL.中性脂肪の値を患者さんと振り返りさせていただきます。
もし、いつもあまり意識して結果を見ていないという方がおられましたら
血糖値と併せて、ご自身の血液データ、血圧変動をチェックしてみてくださいね。
今、気づけた方は
何も知らない状態から、一歩スタートしておられます



今スタートすれば、必ずリスクは減らすことができます



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