宝石には様々なカットが施されます。


カラーストーンは、その石の硬度や結晶、

内包物との関係や、色をいかに出すのか、

またロスをなくすなどなど(重さ取引のため)である程度のカットは決まってきます。

エメラルドカットは、まさにエメラルドの特長を活かしたカットですね。

結晶構造からとりやすい長方形に、割れやすさを避けるために角をカットした形。


最近はオーダーカットなど、重さよりもデザイン重視でされるものの出ていますが、

基本的にカラーストーンで一番目にするのはオーバルカットという楕円型のものでしょう。


そんな中、ダイヤモンドの無色透明という性質と固いということからか、

多彩にカットがあります。

代表的なカットを紹介。


上段左から、

ラウンドブリリアントカット、プリンセスカット、エメラルドカット、ハートシェイプブリリアントカット

下段左から、

オーバルカット、ペアシェイプカット、マーキースカット

ダイヤモンドで一番多いカットは、58面体のラウンドブリリアントカットですね。

メレダイヤなども基本的にはこのカット。




その煌めきの強さは、ダイヤモンドが宝石の王といえる理由の一つです。

ラウンドブリリアントカットの原型となるものは、

17世紀に誕生しているようですが、

今の形は20世紀に登場しました。


一言でラウンドブリリアントカットといっても、

天然ダイヤモンドの原石から一つひとつカットされ、

各のカット面や厚みなどによって煌めきが変わってきます。

もちろん原石の質によっても変わりますが、

煌めかないモノはダイヤモンドではないですよね。

鑑定書がついているものは、そういったグレードも表記されているので安心です。


丸いフォルムのカットには、他にもこんな種類がありますね。
(コマーシャルネームも含む)


シングルカット(17面体)


オールドヨーロピアンカット

ジルコンカット


82面ラウンドブリリアントカット



144面ラウンドブリリアントカット


(比較するのに改めて58面体を並べますね)




これがローズカットです。