いまハマってます~N・F・L414~
--304号室、白死の桜--
窓からいつもと変わらず 桜が風に
ゆらりゆらりゆらり ゆらりと舞う
意識が今日も薄れゆく
君は誰?何も想い出せない
僕の手を取り力強く
握ってる手に涙が零れ落ちたよ
止めどなく流れ出す瞳は何かを語っていた
君の香り何故か懐かしいような…
この部屋できっと僕は一人で命無くすのだろう
誰も見つけることの出来ない花を…
散り急ぐ花風に揺られて 白い病室風に吹かれて
痛みが日々を重ねる度
痩せゆく 醜い体抱き締めたね
最期になって一つ大切な人を想い出した
明日には灰になり砂に帰るよ
窓から見える桜あの桜の下で眠りたい
暖かく包んだ君の手の中で…
304号室静かに運ばれてゆく中で
二度と君を忘れぬように
これから 僕は桜と共に風に揺られて君を想い出す
ゆらりと ゆらりと
ゆらりと ゆらりと
--理由--
8月5日土曜日 空に雲は無く
ビルの最上階から 気付けば別れを告げて
8月3日木曜日 僕の心に傷が
6度目の傷 ズタズタになり全て壊れてしまえ 全て
出会って初めて気付いた 自分の愚かさを
人を信じられないまま 人を傷付けていると
何故また僕は君の事を 懲りずに愛するの
こうして僕は愛する事を 忘れられない様だ
でも
信じる事は辛く 気付かれない様に
独りで泣いていた 君に分からぬ様
これ以上 これ以上は 傷付きたくない
でも今だけは君だけを愛していたかった
忘れようとした時もあるけど 今は抱き締めたい
信じる事が辛く 君の過去を知った
忘れられないのは 君の方なのに
これ以上 これ以上は 傷付きたくない
でも君だけを 力強く抱きしめられない
8月5日 晴れた雲の無い空の中で
もう最後だね 地面に広がる自分を見つめ
「君を抱いて」 「君を見つめ」 「君を愛し」 「君を想う」
。