日経新聞の夕刊に、
あすへの話題というコーナーがある。
これが実に面白い。
各界の著名人が順番に
寄稿していくコーナーです。
経営者カテゴリは、
丸紅の会長さんです。
その中で「経営者の煩悩」
というテーマがあった。
こうある↓
-------------------------------------
トップになると、
若い人たちが
「やらせてほしい」
と訴えてくる案件を
客観するのがとても辛い。
やってみろと、
背中を押す方が何倍も楽だ。
--------------------------------------
まさに仰る通りだ。
商社は扱う金額も大きいので、
判断ミスは命取りになる。
そして、
この寄稿の冒頭にあるように、
スター経営者であっても、
退場してきた人たちは、
「煩悩に負けた」のだ。
これは極めて激しい攻防戦だ。
経営戦略として言いながら、
実は単なる経営者の煩悩、
という事例は山ほどある。
いや、その方が多い。
「その意思決定は、
煩悩ではないのか?」
こう問いかけることほど、
つらく難しいものはない。
少なくとも社内ではできない。
夜の暗い公園や、
暗い飛行機の中など、
暗い場所じゃないと、
私はこの判断ができない。
よく経営者は
孤独だかと言われるが、
当たり前のことだ。
孤独じゃないと、
煩悩に立ち向かえない。
しかし日経新聞は、
夕刊のクオリティが高い。
朝刊より夕刊のほうが、
私は好きかもしれない。
もはや朝刊はいらないから、
夕刊だけ送ってくれと、
お願いする日も近い。