最近、業界で大型の未入金があった。

大々的にニュースにもなった。

純資産の9割が吹き飛ぶ規模です。

 

また、

2024年は広告業界の

倒産ペースが多くなっています。

広告業界の倒産が急増

 

 

法人取引では

末締め翌月末払いで、

売掛も買掛も実際のお金が

移動するのにタイムラグがある。

これを信用と言います。

 

相手を信用して、

このタイムラグを受け入れます。

逆に信用できない場合は、

前金取引となるわけです。

 

お金が入金がされずに

倒産するという会社は

山のようにあります。

 

 

それを防ぐために、

「与信」があります。

信用を与えると書きます。

 

つまり信用を取引総額とし、

いくらまでなら取引するか、

リスクを取るのかの判断です。

 

また、与信には業種を含みます。

例えばエステ脱毛業界は倒産が多い。

どの業種の会社と付き合うか

これも与信の一環です。

 

与信機能は驚くほどに地味で、

注目されない分野です。

しかし極めて重要であり、

会社のアキレス腱です。

 

与信リスクの高い先ほど

目先のお金は儲かります。

だから商流に1社かましたり、

あの手この手を使って、

リスクを軽減し

取引をしようとします。

こういう儲かる欲望と

リスクとのせめぎ合いです。

 

 

過去10年を振り返った時、

与信を理由で

取引を断ったことは多い。

嫌味を言われたり、

怒られたりもしたが、

でも後悔は一度もない。

どれだけ儲かるとわかっても、

決して関与しない。

会社経営において、

未入金などの信用事故ほど

怖いものはないからだ。

 

与信悪化のシグナルは、

常に気を使っている。

と同時に自社の与信レベルを

少しでも引き上げるべく、

強固な財務を積んできた。

それが経営の柔軟性を

担保してくれる。

 

厳格かつ堅実な与信。

これも経営の絶対条件だと思う。