よく質問されますが、

なぜ弊社が成長できたかです。

 

答えは「運」の要素が大きいです。

 

 

1、まず弊社は2013年創業です。

時代背景で言えば、

アベノミクス翌年です。

 

不景気になると

削減される3Kがあり、

交通費

交際費

広告費

の3つです。

 

逆に言えば、

2013年→2024年の間に

不景気になっていないので、

広告費削減の嵐が来ていない。

マクロ経済環境的に

広告業界は有利です。

弊社にとってもです。

 

 

2、さらに広告媒体の中でも

インターネット広告が

全媒体でシェア率トップになった。

 

これは企業のアカウンタビリティ、

つまり説明責任のもと、

効果を言語化できない広告は

その比率が下がっています。

インターネット広告は

数字で説明できるので強い。

なんとなくやった感のCMと

何人が広告を見たと言える

インターネット広告とでは、

社内稟議の通過率も違うでしょう。

弊社はその過渡期に市場にいた。

偶然のようなものです。

運です。

 

 

3、そして、通販広告市場における

プレーヤーの弱体化です。

 

弊社が活動するのはD2C領域のみで、

不動産や金融など他のセクターの

広告は一切運用しない。

このD2C領域は他セクターと比較し、

クリエイティブがものを言うので、

工数や管理も非常に大きい。

 

それなら競合他社では、

例えばゲームの広告など

手間はそんなに関わらずに

儲けも大きい仕事をしようぜと、

優秀な人間がそっちに移動した。

その結果、広告代理店で、

D2C領域にエース級人材はいなくなった。

弊社にはプラスです。

 

 

4、成果報酬を展開した。

成果報酬が登場した時に、

一切やらない会社も多かった。

しかし私は画期的な仕組みだと思います。

 

よって早々にチャレンジできたことで、

社業は拡大できました。

この成果報酬に出会ったのも、

世間話を聞いて人に会い開始した。

最初に成果報酬で出会った人が、

とてもよかったと思っています。

 

なお、その世間話で

成果報酬を私に教えてくれた人は

結局は成果報酬は展開できず、

聞いた私が展開してこうなった。

これも運と言えるでしょう。

 

 

ビジョナリーカンパニー

という本に、

企業成長の要素の半分は、

「運」とあります。

研究で答えが出ています。

本当にその通りだと思います。

 

 

つまり、社長が優秀だから、

ビジネスモデルが優秀だから、

優秀な人材が多いから、

などは確かに必要なことですが、

全体の5割にも満たない。

 

例えば製造業の社長が

弊社の成長要因を分析すると、

「為替」がないことを

挙げるでしょう。

2013年のドル円は90円です。

2024年は150円です。

輸入では大打撃です。

弊社のビジネスは

為替が絡まないので、

その影響を受けない。

為替予約もしなくていい。

これも広義の運の一つです。

 

 

それなのになぜか、

多くの経営者は、

自らに関わる変数で

会社経営を支配できると考える。

会社の成長を

自分は作用できる変数で考える。

とんでもない傲慢さだ。

 

特に気をつけるべきは、

「会社の成長は、

社長が優秀だから」

という理解です。

まずありえない。

過信の証拠です。

傲慢の発露です。

 

孫さんや柳井さんならわかります。

しかしそれは30年後に判明しますし、

ノーベル賞級に稀有な事例です。

 

 

しかし、社長に運があるか?

は極めて重要な成長要因です。

天下のサイバーエージェントの

藤田社長も運の人でしょう。

私がこれまでお会いした

東証1部上場企業かつ

売上1000億越えの方々も、

運の話がとても多かった。

とにかく運に関するご指導や

それにまつわる話は、

もう5人以上から聞いた。

 

運というと、

ばくち的な印象があるが、

それは全く違うのです。

運への理解がないことは、

極めて残酷な結果をもたらすと思う。

 

こういう本まであります。

(画像のサイズが変ですいません…)