運の話です。

この本にまさにその通り

という内容がある。

 

 

「過去の幸福にしがみついて

離れなくなる。」

です。

 

著名人の事例で言えば、

アインシュタインは

成功を収めた数学から離れ、

相対性理論を発案した。

カートコバーンは

巨大な高級マンションを買っても、

近所のモーテルで暮らした。

あえて特定のパターンからはずれた。

あえて過去の幸運から距離を取った。

 

つまりは、特定のパターンに

こだわってしまうことで、

自ら運用の方程式を捨てる。

という話です。

 

例えばこれまでの受験勉強や

偏差値教育で一定の進路を

勝ち得たのでその思考パターンを

いつまでも抜け出せない。

例えば特定の広告で成功したので、

ずっとその広告にしがみつき、

いつまでも抜け出せない。

などなど、

色々な場面に存在します。

 

 

1つのゲームにしがみつけば、

上には上がいますし、

猛者がしのぎあう世界になる。

だから、

同じゲームで遊び続けるのは修羅の道

となる。

それでも勝つ人はいるが、

極めて稀有なパターンです。

その稀有なパターンを

再現性があるものと思い込み、

お手本にしてしまう悲劇です。

 

例えばサイバーエージェントが

IT業界の起業のお手本だが、

藤田晋が持つ天才かつ

稀有な能力は真似できない。

それが必要条件なのに、

お手本にしたところで

同じことは起きるはずがない。

同じゲームを行ったところで、

再現性などない。

なぜなら藤田社長の存在が

絶対的条件だからです。

 

 

さてここで少し話を変える。

明治を代表する作家、

幸田露伴の言葉を紹介する。

「成功者には

自己の力が大に見える」

 

例えば大学教授を対象にした

調査では被験者の94%が

「自分の成果は平均以上」だ

と答えます。

高学歴な者ほど

自分の能力を上に見やすい

わけです。

起業家3000人への研究でも、

81%が自分のビジネスの成功率は

70%と考えています。

 

平均より上の能力を持つ享受が

9割も存在するはずもなく、

ベンチャー企業の廃業率を見れば、

起業家の70%が成功するわけがない。

 

自分を過大評価しているわけです。

だから人の話を聞かない、

人の助言を真摯に受け止めない、

自分が正しいと思っている、

だから過信が敗北の因になる。

その結果、運は消える。

そういうロジックです。

 

そうならないために、

特定のパターンに

こだわらないことです。

 

自分の行動の中に

パターン化しているものがあれば、

それを一度壊してみればよい。

 

同じゲームで遊び続けるのは

修羅の道なのだから。