鮎ルアー釣りが禁止の理由 | 静岡県内水面ルアーフィッシング向上委員会

静岡県内水面ルアーフィッシング向上委員会

注)静岡県漁業資源課の主張が何回か変わっているので記事によっては内容が正しくなくなっているものがあります。

静岡県内水面、遊漁規則「ルアー禁止」は根拠があるのか、法的真相を探り、解消を目指す
*法的な解釈に誤りがありましたらご教授願います。

追記:特定の釣法を妥当な理由なく禁止することは、漁業法の「不当な制限の禁止」にあたります。静岡県水産資源課に説明を求めていますが未だに解答はありません。詳しくは当Blogをご覧ください。

 

約40年くらい前でしょうか、その辺はだいたいで勘弁してください。

アユの友釣りが人気だった頃、生きた鮎ではなくゴム製のおもちゃの鮎をどこかのメーカーが作成しました。うちの親父も持っていたのを記憶しています。オトリアユが弱ってしまった時の非常手段として使っていたようです。
おもちゃの鮎で釣れてしまうことを知った漁協は、おもちゃで良ければ誰もオトリを買わなくなってしまうと考え疑似オトリ禁止と遊漁規則に加えました。オトリ屋は漁協、または組合員が経営している場合がほとんどで、自分たちの利権が侵されるのではと考えたのでしょう。
ただし、友釣り師は「生きたアユ」で釣ること、または「生きたアユ」こそがオトリとして最高なので、最初の一匹をわざわざリスクのある疑似オトリを使用して、オトリは買わないでスタートと選択する人は稀ではないでしょうか。

遊漁規則は、静岡県水産資源課、内水面漁場管理委員会が審議をしますが、当時、疑似オトリ禁止が「不当な制限」に当たるとは誰も考えませんでした
当時はまだルアー・フライが日本に入りたての時代でしたので、今のハードルアーで魚を釣るという感覚はなかったと思います。

ルアーについてはまずバスフィッシングが流行しました。同時にバスの不法放流も問題になり、漁協はルアーフィッシャーが川に来るのを恐れました。
川や渓流のルアーフィッシングを知る人は誰もいませんから、得体のしれない外国から入ってきたものにはかかわらないのが懸命と考え「ルアー禁止」「フライ禁止」「リール禁止(川でリールはいらない)」が遊漁規則に加わりました。漁協にはこの新しい釣りをする人がいない、まだ聞いたことがあるくらいの段階でしたので、これも不当な制限とは誰も考えませんでした。

その後、話は飛んで「ルアー」「フライ」などの新しい釣りについて理解のある漁協は遊漁規則の「以下の釣法に限る」に加えました。

多分、35年くらい前、ルアーOKの天竜川でルアーをキャストしていたら、
漁協の組合員「掛け釣りか?うまく口に掛けるな」と言われました。許可をされたとは言えその程度です。
(昨年も大井川でルアーで爆釣したら、餌釣りの大先輩に「何かインチキしているのでがないの、本当に口に掛かってる?」と言われました。)

ある漁協になぜルアー禁止ですかと聞きました。
担当が若い方
・その昔ルアーは不法放流するから禁止にしたと大先輩が言ってます。それから変更をせずに現在に至っています
担当が大先輩
・うちはルアーをやるには狭い、不法放流される、うちの方針だから

未だにこんな感じですからルアーを知ろうともしない時間の止まった漁協の大先輩は大勢いると推測されます。このような人達が組合員の大半ですからルアーはずっと悪者のままということです。

そしてアユルアーは、はるか昔のおもちゃの疑似オトリ禁止が、そのままアユルアーに当てはめられて禁止になっています。

ちなみにオトリが売れなくなるから禁止と言っている漁協もありましたが、それについては別記事で予定しています。

今の漁協の禁止理由は「自分たちのシマに入ってくるな!」です。
その根底には「友釣り至上主義」があります。
・鮎を釣るのは友釣りが最高、疑似オトリで釣るのはナンセンスありえない
・ルアーをキャストされるのは友釣りの邪魔
・昔から友釣りをやっているのだから優先権がある


本来であれば、鮎を採捕するのに当たり公平な立場で考えなくてはいけない漁協が、自分たちの身内最優先で頑なに他の釣法を認めないのでいるのが今の遊漁規則です。

アユルアーは新しい釣りです。全く検討もしない、知らないものは拒否、うちは友釣り一本でやると言っているのも、全くおかしな話です。

まとめると

【漁協】
アユは友釣りに限る、他の釣法を認めると自分たちが自由にやってきたところに邪魔が入るから禁止


【水産資源課】
漁協の組合員に禁止しているので、一般遊漁者が禁止されているのは「不当な制限」ではない

これについては、釣法は水産庁通知にある「一般的制限」に含まれないのではないかと質問中です。

※もし「一般的制限」に釣法が含まれてしまうと、遊漁規則は漁協が決議すればそれが通ってしまうという極めて危険なことになります。
もちろん、その釣法がなんらかの影響がある場合には制限は仕方がないと思いますが、禁止されている「ルアー」「フライ」「リール」「アユルアー」等が他の釣法と比べて何か問題があると思えません。
釣りを知らない人に、お金を払って魚を採るのに、餌釣りはOK、ルアーはダメの理由を説明できますか?。

漁場を維持するために必要な制限(=一般制限だと思います。)は、範囲、時期、匹数です。漁場の維持をするのに当たり、匹数制限に消極的な漁協は公平感に欠け、考えが古すぎると思います。
アユルアーは禁止でも、馬鹿みたいな数を釣って持ち帰る釣り師は放置って何なんでしょう。

最後は話がそれてしまいましたすいません。