仕事のご挨拶で人形町の税理士事務所へ行った。
帰りがちょうど15時頃となったので、会社へ鯛焼きを買って帰る。
甘酒横町にある「柳屋」は有名な鯛焼き専門店。
間口は1間位だが、ウナギの寝床のように奥に長く、その通路に入り口から折り返して20人ほどが並んでいる。
しかし、今日はお客が少ない方なので少しホッとする。
いつもは通りまで順番待ちの人が溢れているのがザラだからである。
入り口では
親父が10本ばかりの焼き串を一つ一つ開いて、串からはみ出して焦げた皮付きの鯛焼きを取り出して油を引き、生地とアンコを串型に交互に盛ってはコンロへ掛ける作業をしている。
この親父、いったい一日に何本の鯛を焼くのか?
見ていると10分で30個ほどを焼いている。
1時間で180個。
1日8時間で1440個?
お昼や休憩で1日1000個としても、これを毎日やっていて飽きないものか?

商いとはよく言ったものである。
好きでなければ続かない。
沢山のお客が買いに来る喜びがあればこその仕事だと思える。
私にはとても真似できない。
一人でも喜んでくれる、感謝してくれる人がいれば救われるのが仕事というもので、人様のお役に立っていると感じることで充実感も覚えるものだ。
しかし、最近は感謝されることが少なくなった。
仕事でももちろん、PTAでは批判ばかりが耳に入ってくる。
文句は言う癖に自分では何もしない。
PTA会費を納めているから文句を言う権利はあるとのたまう。
なら、PTAを運営していく義務も均等に課せられているはずである。
「じゃあ、あなた会長をやってください」と言うと黙り込む。
勝手なものである。
人間そういう身勝手な輩が年々増えているような気がする。
どこに遣り甲斐を見いだすか、どこに生き甲斐を見いだすか難しい。

しかし、どう過ごしても長さが同じ人生ならば楽しんだ方が良いことは自明のこと。
自分で楽しみを見つけて、辛さを和らげ、辛さを楽しみに変えていきたいものだ。
どのように考えればそう思えるのか?
鯛焼き一つが、悟りの境地に近づく深遠な話になる。
そんなことを考えながら
順番待ちをし、事務所の人数分買い求め会社へ帰った。

もちろん、鯛焼きは皮の端はパリパリで、餡の周りはしっとりした生地で香ばしく、甘さを押さえた粒餡が絶妙なマッチングで美味しく頂きました。




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