安比高原は今朝から雨。
昨夜からの暴風警報のとおり風が強い。 しかし、混浴に対する同僚の熱い気持ちに心動かされた私は車に乗り込むとナビを設定した。
このナビ、かなり賢い。
通行止めを知っているらしく、秋田回りに山の麓を迂回させる道しか検索してくれ ない。
仕方ないので、雨の中うろ覚えの道をひた走る。
既にゲートは開かれて通行止めは解除されているのに、ナビは執拗に秋田回りを諦めない。
当てにならないナビは無視することにして、途中霧が出て視界も悪い中、ようやく温泉の湯煙を確認。
藤七温泉に辿り着く。
男女共内湯と露天風呂があるが、目指すは屋外の斜面に荒掘りされた7つの混浴露天風呂だ。
ただし、平日の雨の中、霧があり、寒風が吹き荒れている所に女性が入りに来るわけがない。
まあ、実際に湯に浸かれば同僚も納得するだろうと、一緒に風呂に入る。
思った通り露天に入る物好きは他になく、雨が頬を打ち、風が髪を冷たく撫でる。
しかし、ズブ濡れになりながら温かい湯に浸かっていると思いの外気持ち良い。
台風の時、傘を諦めてズブ濡れになりながら家に帰った学生の時のように、雨に打たれる非日常的な行為と、霧の中に時々現れる紅葉の山肌を愛で、荒々しい自然の中に居て感じる孤独感と無力感は、モヤモヤした気持ちやうまく行かない様々な出来事、葛藤全てをちっぽけな出来事に感じさせてくれる。
「人生なるようにしかならない」と思えば腹も座ってくる。
不純な動機の混浴も、心の洗濯になったような気がした。
同僚に感謝かな。
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