トランプ氏が話していたのは、対イラン戦争によってガソリンなどの価格が上がっていることについてです。「多少物価が高くなるのは、国や世界を安全に保つための小さな代償だ」という趣旨で話していました。

その流れで、

「彼らは都市を破壊できる。ロサンゼルスを、サンディエゴを……」

という非常に紛らわしい言い方をしました。

ホワイトハウス側の説明は、「イランの核武装を止めなければ、米国の都市が攻撃される可能性があった。それを防ぐためなら、今のガソリン価格上昇は小さな代償だ」という意味だった、というものです。FactCheck.orgも前後の発言や過去の同様の発言を検証し、「米国の都市を攻撃しろと呼びかけた、と解釈するのは文脈上適切ではない」としています。

なので、共同通信の見出しにある「ロス破壊促す?」はかなり強烈です。

より正確に言えば、

「イランにロスを破壊させよう」と提案したのではなく、「イランが核を持てば米国の都市を破壊しかねない。それを防ぐための戦争による物価高なら小さな代償だ」と言おうとして、ものすごく誤解を招く表現になった

という理解が近いです。実際、ロイターも発言への批判とともに、ホワイトハウス側のこの説明を報じています。

つまり、見出しだけ読むのと演説の前後まで読むのとでは、かなり印象が変わります。