9月29日に「『敵国条項』をいつまでも削除しない国連から、なぜ脱退してはいけないのか」という記事を書いたのは、フジテレビそのものの公式見解ではなく、平井文夫・フジテレビ客員解説委員の論考です。しかも平井氏は2024年にフジテレビを退社し、現在は「客員解説委員」という立場です。記事では国連脱退も選択肢として問題提起しつつ、最終的には国連改革を求めています。


一方、会社としてのフジテレビは明確に国連系のSDGs活動に参加しています。 2026年も国連「SDGメディア・コンパクト」のキャンペーン「1.5℃の約束」に参加し、上垣皓太朗アナウンサーを担当者として出しています。9月27日にはNHK・民放6局共同の環境特番も放送されました。

さらに親会社のフジ・メディア・ホールディングスは、国連グローバル・コンパクトに署名しており、フジテレビ自身もSDGメディア・コンパクトに署名しています。

なので正確には、

「フジテレビが国連脱退を主張しながらSDGsを推進している」
という会社としての自己矛盾ではなく、

「フジテレビ系メディアで客員解説委員が国連脱退論を提示する一方、フジテレビという会社は国連のSDGs事業に積極参加している」

という状態です。

ただ、視聴者からすると「同じフジテレビの看板で、片方では『国連からなぜ脱退してはいけないのか』、片方では『国連SDGメディア・コンパクト』」ですから、「結局フジテレビは国連をどう考えているの?」と感じるのは自然だと思います。