都合の悪いものを消して、表面だけをきれいに見せても、本当の仕事ができていることにはならないと思います。
民間では、「仕事をしない上司がいると、逆に部下が頑張る」なんて話もあります。
私が働いてきた時代を振り返ると、パソコンや新しい技術を使いこなす世代が現場を支えているのに、その人たちが派遣労働者として「言われたことをきっちりこなす側」に置かれることもありました。
一方で、社員になる、昇進するという場面では、仕事の能力だけではなく、野球、ゴルフ、スキー、飲み会といった「上司との付き合い」がものをいう職場もありました。
もちろん、これだけで「失われた30年」を説明することはできません。
ただ、能力のある人を活かすより、人間関係や立場を優先する組織が長く続けば、社会全体の生産性にも影響するのではないか。
私は、そんな日本の組織のあり方も、一度振り返ってみる必要があると思っています。