今回の話は、2026年度予算の審議をめぐって、与党と野党の間で「事前に裏で話がついていたのではないか」という疑問を提示する内容です。
まず、衆議院では3月13日に予算案が強行採決されました。本来であれば、野党が強く反対している以上、その後の参議院では激しい対立や審議の停滞が起きてもおかしくありません。
しかし実際には、週末を挟んだ3月16日から、参議院ではスムーズに予算審議が始まりました。この不自然な流れの背景には、自民党の参院幹事長と立憲民主党の国対委員長との間で、あらかじめ審議の進め方について合意、いわゆる「密約」があったのではないか、というのがこの話の出発点です。
その合意の内容は、主に次のようなものだとされています。
• 参議院での審議時間を60時間
確保する
• 首相出席の集中審議を4回行う
• その集中審議はテレビ中継付きで 実施する
一見すると、十分な審議時間を確保したようにも見えますが、この条件を冷静に考えると、年度内(3月31日まで)に予算を成立させるのは非常に難しいスケジュールになります。つまり、最初から年度内成立が困難になる前提で進められていたのではないか、という疑問が生まれます。
さらに問題とされているのは、集中審議の中身です。
本来、予算審議は政策の中身を議論する場であるはずですが、この話では
「テレビ中継付きで首相を追及する場面を作ること」が重視されていると指摘されています。
つまり、政策論争よりも、野党が首相を追い込む“見せ場”を作ることが目的になっているのではないか、という見方です。
こうした流れから、国会審議が本来の政策議論の場ではなく、各党が有権者にアピールするための“パフォーマンスの場”になっているのではないか、という批判につながっています。
また、もしこのまま審議が長引き、
参議院での議決が間に合わなければ、憲法の規定により予算は自然成立します。そうなると、参議院の審議自体が形式的なものになってしまい、「参議院は必要なのか」
という議論にまで発展しかねない、
という懸念も示されています。
