赤い風船◆最終話 | ひこうき雲*

ひこうき雲*

ハロー!

「ずっと、ずっと好きでした。」

なぜか、マリの“好き”は過去形だった・・・
―嫌な子だという印象で別れたくないっ―
マリがケンくんを困らせないために決心したことだったのだ。
ケンは驚いたようだったがしばらくして

「僕はずっと好きだよ」

ケンは笑顔でそう言った。
そして
「遠くたって、マリさんのことは忘れないから」
マリは自分の中で何かが軽くなるのを感じた。

―あれから一年。
マリは大学生になっていた。
「遠くたって、ケンくんのことは忘れてないから・・・」
ケンくんへの思いを込めた手紙をくくり、
風船を見つけたあの丘でマリは静かに
風船から手を離した・・・   END