前回現代医療の源流は、ドイツ医療で、それは戦場医療で、外科主導のため、すぐに手術をする傾向にあるという説をご紹介した。
これに対し、現役で医療に携わる知人より下記の解説を頂いたので紹介する。
「源流は、すでに「近代」医療。ご指摘の通り、科学、技術の進歩に伴い、手術から、薬、放射線、内視鏡、カテーテルに移っています。数十年前は、結核、胃潰瘍も手術の対象でしたから。
ここ20年も、外科対内科の熾烈な競争を経て、正直にいえば、外科の出番が大幅に減っています。ガンのみでなく、血管障害である、脳卒中、心筋梗塞・狭心症までもが、内科的治療の対象となっています。」
確かにその通りだと思った。
医療業界がどんな流れで発展してきたにせよ、日々患者と向き合う中で、より患者にとってベストな治療法を求め、研究発展してきているのが現代医療だ。
最近わたしの知り合いにこんなことがあった。
彼女は高齢で心臓にペースメーカーをつけているが、ここ数日疲れやすくだるい日々が続いたため、病院に行き婦人内科に回され検査を受けた。
数日後、病院から電話があり、すぐに手術をしたいので緊急入院の必要があるとの事だった。
理由は今すぐ何か問題がある訳ではないが、今後更に悪くなった場合、高齢のため手術に対応出来なくなるかもしれないので今のうちに手術しておきましょうとのことだった。
素人にはよく意味がわからないが、医師の判断なので、言われるがまま、入院時期の調整をし、1週間後の入院が決まった。
しかし、2日後かかりつけの心臓外科の医師がこのことを知り、現状問題ないのだから無理に手術する必要はないということで婦人内科とやりあい、手術は中止になったと連絡が来た。
今回は内科が予防手術を求め、外科がそれに反対したというケースだか、手術療法一辺倒ではない現代医療を垣間見た。
このように複数の医師が俯瞰的な見解に基づいて患者にとってベストな方法を模索してもらえるのはとてもありがたい。