先日のブログで、皆さんからブラキシズムについての質問があったので、その危険性を少し分かり易く書いてみようと思います。
ブラキシズムとは、歯ぎしりや咬みしめなどの癖のことです。
(身の回りの方にも、歯ぎしりしている方がいたりすると思います。)
ではなぜそれが危険なのでしょうか?
咬む力によって、歯や歯を支える骨が受ける力は70kgを超えるとても大きな力です。ブラキシズムでは、その大きな力が “ギシギシ” 長時間にわたって加わるため、硬いものを食べるときのように一瞬だけ強い力がかかる場合よりも、ずっと大きな影響が出るんです。
それだけの力が、実際に習慣的に歯にかかると、
・小さなヒビから虫歯になりやすくなる
・歯が割れる
などの悪影響がでます。
ふたつ目の「歯が割れる」場合には、抜歯になってしまう場合も少なくありません
さらに、30代から問題になってくる「歯周病」とは相関性があり、同じ歯を支える骨を溶かす因子として、歯周病を増悪する原因になります。
日本人の30歳以上の方の8割が歯周病にかかっているとも言われていますし、8020推進財団調査によると日本人が歯を失う最大の原因が歯周病(もしくは歯周炎)だと言われていますので、ブラキシズムは歯を失う大きな要因になると言えます。
これが、少しずつ歯や骨にダメージを与えていくので実際には分かりにくく、長期的予後においての抜歯に貢献していくのが怖いところなんです!
すぐには症状が出にくい。
だからこそ、自分がブラキシズムをしていることに「気付く」ことが大事です!
決定的な症状がでる前に、兆候はあると言われています。
・歯がしみる
・冠や詰め物が外れる
・顎関節症(あごの障害)
・口のまわりの筋肉の痛み(特に朝のもの)
・頭痛、肩こり
・口の中の異常な骨の盛り上がり
・歯が異常にすり減っている
・歯の付け根がくぼんでいる
などです。
(これがあるから、必ずしているという訳ではなく、あくまで兆候として出てくる可能性があるというものですが、指標になります。)
対処法としては、歯科医院でできるものは、
・咬み合わせの調整
・マウスピースを入れて寝る
・矯正する
・定期検診を受けてプラークコントロールをしておく
など色々あります。
ブラキシズムに関しては、まだ解明されていないことも多いのですが、色々な事が分かってきており、歯科医師間でも確実に問題視されてきています。
ツラツラと少し難しい文章になりましたが、歯が割れた写真をひとつ。

これは、歯の先端から割れた珍しい写真です。
(歯の周りの骨が溶けているのも分かると思います。)
勿論、割れた歯は抜歯になっています。
分かりにくい「ブラキシズム」ですが、少しでも多くの方が理解をし、歯を守っていくきっかけになればと思います。
さて、今週末福岡にて行われる歯周病学会の二日目に、ブラキシズムについてのシンポジウムが予定されています
僕も参加して、より新しい研究データを勉強しようと思います。
同業者の方、会場でお会いできるのを楽しみにしています
ブラキシズムとは、歯ぎしりや咬みしめなどの癖のことです。
(身の回りの方にも、歯ぎしりしている方がいたりすると思います。)
ではなぜそれが危険なのでしょうか?
咬む力によって、歯や歯を支える骨が受ける力は70kgを超えるとても大きな力です。ブラキシズムでは、その大きな力が “ギシギシ” 長時間にわたって加わるため、硬いものを食べるときのように一瞬だけ強い力がかかる場合よりも、ずっと大きな影響が出るんです。
それだけの力が、実際に習慣的に歯にかかると、
・小さなヒビから虫歯になりやすくなる
・歯が割れる
などの悪影響がでます。
ふたつ目の「歯が割れる」場合には、抜歯になってしまう場合も少なくありません

さらに、30代から問題になってくる「歯周病」とは相関性があり、同じ歯を支える骨を溶かす因子として、歯周病を増悪する原因になります。
日本人の30歳以上の方の8割が歯周病にかかっているとも言われていますし、8020推進財団調査によると日本人が歯を失う最大の原因が歯周病(もしくは歯周炎)だと言われていますので、ブラキシズムは歯を失う大きな要因になると言えます。
これが、少しずつ歯や骨にダメージを与えていくので実際には分かりにくく、長期的予後においての抜歯に貢献していくのが怖いところなんです!
すぐには症状が出にくい。
だからこそ、自分がブラキシズムをしていることに「気付く」ことが大事です!
決定的な症状がでる前に、兆候はあると言われています。
・歯がしみる
・冠や詰め物が外れる
・顎関節症(あごの障害)
・口のまわりの筋肉の痛み(特に朝のもの)
・頭痛、肩こり
・口の中の異常な骨の盛り上がり
・歯が異常にすり減っている
・歯の付け根がくぼんでいる
などです。
(これがあるから、必ずしているという訳ではなく、あくまで兆候として出てくる可能性があるというものですが、指標になります。)
対処法としては、歯科医院でできるものは、
・咬み合わせの調整
・マウスピースを入れて寝る
・矯正する
・定期検診を受けてプラークコントロールをしておく
など色々あります。
ブラキシズムに関しては、まだ解明されていないことも多いのですが、色々な事が分かってきており、歯科医師間でも確実に問題視されてきています。
ツラツラと少し難しい文章になりましたが、歯が割れた写真をひとつ。

これは、歯の先端から割れた珍しい写真です。
(歯の周りの骨が溶けているのも分かると思います。)
勿論、割れた歯は抜歯になっています。
分かりにくい「ブラキシズム」ですが、少しでも多くの方が理解をし、歯を守っていくきっかけになればと思います。
さて、今週末福岡にて行われる歯周病学会の二日目に、ブラキシズムについてのシンポジウムが予定されています

僕も参加して、より新しい研究データを勉強しようと思います。
同業者の方、会場でお会いできるのを楽しみにしています
