本の紹介です。
僕の大好きな東進ハイスクール講師の安河内先生の本です↓
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文庫版でも改めて読みたくなるぐらい素晴らしい本です。
もう,塾の講師を離れてから3年弱が経ちますが,
今でも昨日のことのように思えることをたくさん思い出しました。
特に印象に残ったのは次の5つです。
1.「70%の満足度は100%と思え」
万人に好かれる授業というのはないということですよね。
とは言え,僕は塾の講師を始めた頃は賛否両論が激しく,
アンケートを見ると「不満」が付くことがたくさんあってショックを受けたものでした。
何年か経ってからはほとんどが「満足」になってきたんだけどね。
2.「見た目が良くないと,聞く耳を持ってもらえない」
今改めて思うのは,僕が支持されていた要因はこれだったのかな,と。
ちゃんとスーツはそれなりの値段の清潔感があるものを着て,
靴もいつもピカピカに磨いていたのでね。
特に女の子は服装はちゃんとチェックしてるものですよね。
3.「教える内容は、予習の段階ですべて暗記する」
これは非常に耳が痛い。
僕は数学以外の教科はいつも板書案を片手に授業してました。
それがキチンと準備をしているというアピールにもなったのは確かなんだけどね。
安河内先生が言うには,
暗鬼をしなければその後の蓄積にならないってことなんだよね。
確かにそれはそうだ。
見なきゃ授業できないなんて,確かに生徒にとっても不安だしね。
そういう点では,何も見ずに授業したことなんて1度もないです。
4.「『こんなの簡単だよ』は相手のやる気をそぐ」
僕が最初の頃に人気がなかったのはきっとこの部分なんだと思います。
きっと,「教えること」をしっかり考えてない人は引っかかるよね。
たまにしか教えることがない人が教えている現場を見ると,
「またやってるよ。。。」とついつい思ってしまいます。
「だから~」とかもよろしくないですね。
5.「板書の多い講義は、結局なにも教えていない」
これも非常に耳が痛いお言葉です。
僕の授業は板書が多くて有名だったな。
板書って,授業中に1回書くという点でも覚えられるし,
更には復習にも役立つからいいだろう,と思ってたんだよね。
実際,僕の板書は分かりやすくて評判が良かったし,
僕の授業を受けて成績が上がったという子がたくさんいたのも事実だしね。
ただ,今思えばもっと成績アップにこだわる授業をしてもよかったな,と。
特に理科なんだよね。
僕がやってた理科の授業は,板書を中心とした新単元の説明に,
その分野に関する演習問題というもの。
宿題では復習と,演習問題を何問か。
だけど,休んだ子に次の週早めに来てもらう時に,
板書案をコピーして渡して説明してたんだよね。
そしたら,前の週の授業で40分かかった説明が,
10分でできてしまった,ということが分かったのね。
じゃあ,最初からノートすべきことを配って説明すればいいじゃん,
とも思ったんだけど,その時はかたくなに板書授業を貫いてました。
資料を渡してしまうと,そればっかり見てしまうんだよね。
それが不安でした。
だけど,しっかりとファイル管理をさせたり,
穴を開けて配ればノートとさほど変わりなかったのかな。
もちろん,単純に4分の1とはいかないまでも,
3分の1か2分の1にはできたと思うんだよね。
その分,説明を濃くしたり,暗記する時間を作ったりできたと思う。
当時,暗記についてやっていたのは,
授業の始めに前の週の確認テストと称して,
1番重要な項目を1問か2問ぐらい出題してたんだよね。
できなければその文章を5回書いて提出というものでした。
だけど,理科の特に2分野なんて重要なことだらけだから,
授業中に暗記の時間を作るべきだったな。
同じ文章でも何種類も穴作ったりして。
なんてことを考えた今日この頃でした。