白川日銀総裁への安倍の圧力が続き、中央銀行の独立性が脅かされている本邦であるが、アメリカの次期財務長官にジャック・ルーが就任することに、決まった。ルーはウォール街とは無縁の堅物らしい。何せこれまで財務長官にはルービン、ポールソン、ガイトナーと全部ウォール街からの使者が続いてきたために異色である。ジェイコブ・ルーはポーランド系ユダヤ人の末裔だが、ウォール街とはほとんど関係がないらしい。彼が関わった「われわれが99%」という運動は民主、共和の党派性を越えて、富裕層への反逆。とくに議会がウォール街の思惑に添って数々の規制緩和を実行し、富裕層が富んでも貧乏人は救われない政治への抗議だったらしい。ヒスパニックの支持により誕生した感があるオバマ政権にとってルーは救世主となれるのだろうか。



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