衝撃波? 甑島、いちき串木野で校舎ガラス揺れる
周辺空域で空自戦闘機が訓練
27日午後3時35分ごろ、薩摩川内市の甑島列島やいちき串木野市で、突然「ドン」という音がして、窓ガラスが揺れるなどしたとの複数の情報が、南日本新聞に寄せられた。航空自衛隊のジェット戦闘機が同時刻ごろ、甑島列島西方の空域で通常訓練をしており、戦闘機の衝撃波の可能性がある。
薩摩川内市上甑の上甑中学校では、木枠の窓ガラスが2、3秒間揺れた。玉利勝美教頭は「ドンと何かが校舎の壁に当たったように感じる音もした」。同市里の里中学校では、揺れた窓ガラスは校舎北側に集中していた。
いちき串木野市自治振興課の防災担当者は「桜島が爆発したのかと思った」と話す。鹿児島地方気象台によると、桜島の火山活動を観測する3つの空震計が同時刻ごろ、空震を観測したが「原因は分からない」という。
空自西部航空方面隊司令部(福岡県)によると、訓練をしていたのは築城基地(同県)所属の戦闘機。
同司令部は「訓練は地上に影響のない場所で行っているが、天候や雲の高さによって、地上に衝撃波が伝わることはある」と説明。窓の振動と衝撃波の関係については、「肯定も否定もできない」との見解を示した。
出典:南日本新聞