異業種連携の商品提案 産業まつり2日目 | 無料カタログ

異業種連携の商品提案 産業まつり2日目

 第32回沖縄の産業まつり(同実行委員会主催)は2日目の25日も多彩な県産品が会場狭しと並び、農業や商工業など多くの業種が連携した商品開発の事例も提案された。化学実験を実演するサイエンスショーが家族連れでにぎわったほか、サンゴやオクラの繊維で作った生地をフクギなどで染めたかりゆしウエア、島らっきょう粉末を使った調味料など独創性あふれる県産品に多くの来場者が見入った。2日目の来場者数は7万1000人(主催者発表)。まつりは26日まで開かれる。


地元素材 精力的に活用


 初めて出展した中小企業基盤整備機構沖縄事務所のブースでは、経済産業省の地域産業資源活用事業で支援を受ける21の中小企業が、地元の素材を使って開発した食料品や工芸品、映像製品などを来場者にアピール。県内外から訪れた企業と商談した。


 与那国島の長命草などを使った健康食品「パナハーブ」、ドライフルーツや黒糖などで作った菓子「果実のめぐみ」などを出展した和(な)ちゅら工房(那覇市)の与儀かずみ社長は「来場者の意見を生かし、今後は抗酸化作用や糖尿病予防に加えて免疫力を高める食品開発にも取り組む」と展望を語った。


 こんにゃくのめんを使った「沖縄ソーキそば缶」などを出展したライフトラスト(那覇市)の長部真人営業企画担当は「主に土産品として販売しているが、賞味期限が3年間なので保存食にもなる。県内でも販路拡大したい」と語った。


 沖縄ティーファクトリー(うるま市)は県産茶葉を使った「琉球紅茶」の新製品、ハイビスカスティーとチャイを出展。来場者に試飲させ、アンケートを取った。


 同社は今冬の発売までに調査結果を反映させ、商品を改良するという。


 中小企業基盤整備機構沖縄事務所の村松清孝所長は「多様な地域資源に一ひねり加えると新たな展開ができる。出展企業は認知度を高め、販路拡大につなげてほしい」と話した。


製油工程、泡盛で実演 南西石油


 会場では、4月にブラジルの国営石油会社ペトロブラス社の傘下となった南西石油(川上オズワルド社長)が新体制になって初めて出展している。石油や軽油を精製する工程を泡盛を代用して実演している。


 同社の担当者は、原油は水よりも沸点(液体が沸騰する温度)が低いことや、石油や軽油、重油やジェットエンジンの沸点がそれぞれ異なることを説明。原油を水の沸点である100度以下の温度で加熱することで燃料成分を抽出し、同時にさまざまな燃料に分離できることを紹介した。


 川上社長は「南西石油は県内企業で1番の売上高を誇る。沖縄の人々が集う場には積極的に出展したい」と地元との調和を強調した。ペトロブラスが得意とする、バイオエタノールを3%混合した燃料「E3」も展示。川上社長は「日本でもエタノールに対応した自動車の開発が自然に発展していくのでないか」と話した。


 製造工程のデモンストレーションは、午前11時、午後1時、3時、5時の1日4回。


生キャラメル初披露 トランスボーダー


 川沿いの遊び広場付近では、食品販売などを展開するトランスボーダー(那覇市、与儀実浩社長)が、このほど開発した県産生乳や小浜養蜂場(沖縄市)のはちみつを使用した生キャラメルを初めてお披露目している。


 トランス社の丹波富美子マネジャーは「生キャラメルと言えば北海道という印象が強いが、沖縄にも新鮮でおいしい牛乳とはちみつがある」と新産業開拓に意気込んだ。冷やして食べるキャラメルは柔らかく、しつこくない甘さが特徴。


 箱のデザインは青い海や空ではなく、夕暮れ時の穏やかな色に染まった海の写真を用いている。製造は沖縄市の琉球製菓に発注。トランス社は道の駅や空港、インターネットなどでの販売を検討している。


出典:琉球新報