小学生の頃、女子だけ集められて話しを聞くっていうイベントがありましたけど、僕は男の子なので、そのときどんな話しがあったのか、わからないんですよね。
そんな事を思い出したりしました(笑)

この映画はルーマニアの社会主義時代を舞台に、妊娠してしまったルームメイトの中絶手術のために奔走する主人公を描いた作品です。当時のルーマニアでは労働力確保のために、出産が奨励されていて、中絶は違法だったんですね。
自分の知らない国、知らない時代を見せてくれるのは映画ならではの楽しみなんですが、この映画はとにかく画面が暗く重い雰囲気に溢れてます。活気がないというか閉塞感に満ちた感じ。
それがこの時代のこの国の空気だったんでしょうか。

ちょっと前に観た「君の涙ドナウに流れ」でも思ったんですが、現代の日本に住んでいて、こうやってブログに好き勝手書いたり出来る環境に身を置いていると、自由が空気のように当たり前にあってありがたみを感じないんですが、それが当たり前じゃない国、時代もあるんだってことですよね。

仮に今の日本でなんらかの事情によって自由が奪われたとして、それに対して戦う人間はいるんでしょうか?自分は・・・どうなんだろう?
そもそもどうやって戦うのか?ひょっとしたら自由がない事に慣れちゃって気にしなかったりするんじゃないだろうか?なんて思っちゃったり。

そうそう、映画に出てくる妊娠しちゃうルームメイトは結構イヤなやつ、っていうかなんだか無責任な感じでなんで主人公はこんな娘のためにがんばるんだろう?って思うんですが、それは女性だったらよくわかるのかな?