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この破れた1ドル札、マンハッタンの有名高級デリのBalducci’sのレジで渡されたんです。
それもレシートと手で破れた部分を隠して、、、。
店を出てすぐ気がつき、そのレジに引き返して交換してもらいましたが、そのときのキャッシャーの態度ときたら、まあよう教育されてはるわ!!とあきれるような横柄なものでした。
キャッシャーは、バーンとレジの机の上に交換した1ドル札を置いたので、いつもは温厚な私に火がついてしまいました。
「Sorryと言わんかい!!」と私、「何に対してやの?」とそのキャッシャー、「インテンショナルに破れたお札を渡したやろが!!」と私。
いやいやなかなか気分の悪い買い物でした。
私は、デパートに勤務していたとき、販売のクロージングの大切さを教えられました。
お客様に気持ちよく買い物をしていただき、また戻って来ていただく、、、リピーターつまり固定顧客の獲得こそが小売の基本である、私もそう思っています。

売ってやってる、何々してやってる、といった態度がもろに前面に出てくるNYの小売業、国民性の違いといえばそれまでですが、一抹の寂しさと心の貧しさを感じずにはいられないのです。
高級デリといわれるBalducci’sは、家族経営の内紛から端を発して何年か前に身売りしています。
創業当時は、創業者の心が店全体に行きわたっていたはずです。 それが年を重ねていくうちに薄れてしまい名前だけが残ってしまったという状態です。
トップの人の考え方が、いかに浸透しているか、お客様と接している人たちにその気持ちが伝わっているか、、、、。 
今日のようなことが起きると、「ああ、こういう風にうまく誤魔化せって言われてるんやな」と思ってしまうのです。 まあ強ちこれは思い込みすぎではないでしょう。

この年の瀬に、ちょっと寂しい気持ちになったBalducci’sのクロージングのひとコマでした