- 日経BPのホームページに連載されていたU35男子マーケティング図鑑が本になった。
- 平成男子図鑑 リスペクト男子としらふ男子/深澤 真紀
- ¥1,365
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連載を読んでいた人は買わなくても良い。加筆したと言っても並べて読まないと分からない程度だし、大掛かりな修正があったわけではない。ただ、私の性格として本は本として所有することに意義があるので購入したのだが。定義としてはU35つまり35歳以下の団塊Jrあたりを想定しているが、今の大学生でも言えることも含まれているとおもってよい。大抵25歳から35歳の間と考えれば妥当だろう。
私もU35男子の一人だが、世代論の難しいのはばっさり切ることが出来ない点にある。つまりU35男子の範囲であっても前世代の考え方で生きている人もいれば、もっとぶっ飛んでいる人もいる。時代は何年から始まるというのは簡単に定義できないので、だんだんそうなっていくものである。
ただ、私の個人的見解を述べると、世代の統一感はそもそもあまりないと思う。団塊の世代でも立派な人もいれば、使えない人もいる。まだマルクスの幻想にとらわれている人もいれば、そうでない人もいる。
ただ、比較的類型化できたのは、日本社会の中で、価値観や思考パターン、消費行動に大きな有意差がなかったことが一番の原因に挙げられるだろう。ある程度の努力で皆所得があがり、社会全体が豊かになっていく過程にあったから、なおさらだと思う。
ところが、U35世代の難しさは親世代の影響が大きい。親世代が戦前の影響を受けているか、戦後教育の影響を強く受けたかでも結構価値観にギャップがある。その中で私達の世代がどうしつけられたかは親の価値観の中の問題だ。故に、同世代であっても価値観が共有できない友人も当然存在している。
しかもU35世代は就職氷河期とぶつかったと言われているが、私の同級生でも専門学校や短大、高卒で就職した人はまだバブル期に就職できている。就職氷河期は大卒、つまり昭和46年生まれ以降の4割が影響を受けたに過ぎない。勿論母数が大きいから問題はどうしても他の世代に比べて大きくなってしまう。
就職氷河期以上に問題がある。コンピュータと携帯電話の普及が社会人になってからなのだ。だから私の同級生の中でもパソコンが出来ない、もっていないと言う人は結構いる。その下の世代はずいぶんパソコンを使いこなせる。携帯も学生時代から持っている。所謂ITに対する対応度も微妙に違うのがこの世代の特長と言って良いと思う。
ここでも色々な類型化がされているが、まだまだ粗い分類方法だと思う。おじさんたちの世代に対して説明するとっかかりぐらいにはなる本だとは思うが、全てを類型化しているわけではないという保留付で読まないとまたつまらない誤解をしそうな気もする本である。