昨日の新聞で、取り上げられていた。
文部科学省の調査で、今年の春大学を卒業した55万人のうち、9万8千人が就職も進学もしていない事がわかった。フリーターは約2万人。単純に考えると約12万人近くがいわゆる正社員になるか大学院進学することが出来ない状況であることだ。非常に怖い数字である。
本来、大学を卒業すれば、少なくとも正社員になれるということが経験的にいわれていたが、この調査はそれを覆している。2割近くの学生が大学を卒業してもまともに就職が出来ない状況は、それこそ世界大恐慌の時にあったくらいなのではないだろうか。
いろいろな原因が考えられる。生産性の悪い中高年ホワイトカラー、バブル採用組があまりに多い為、若年層の採用に踏み切れない事情もある。社内にいる余剰労働力の問題を解決しない限り難しいだろう。
しかし、私は原因と解決策は別のところにあると思う。それは学生側の問題だ。
「努力すれば何でも実現できる」かのような指導、そして衣食住が保証された環境が原因だと私は思っている。ようは、自分の適性や才能を無視して、努力すれば出来るという教育が、現実的な判断を狂わせている。その結果、入りたい企業ややりたい仕事でなければ安易に就職浪人したり、フリーターで自分探しなんてことを始めてしまう。だからニートに対して必要な就職支援は、身の丈にあった職種を納得できるかどうかというところにかかっているように思う。
二つ目の衣食住の保証は豊かな社会の現実だ。子供に自分の夢を投影する親、就職できなくてもフリーターをやってチャレンジすればよいなんて物分りが良い振りをする親、持ち家があり、親がまだ所得があればこれでも良いかもしれないが、もうまもなくすると両親は年金生活に入り、その年金から援助される子供が発生することになる。
これはきわめて問題だ。所得が低い為、税金も保険料も低く、国民年金すら納めない可能性の高いニート達が税金や社会保障で養われ、努力して社会人として税金も健康保険も年金もはらってこの人たちを支えるという構図が、社会的に正しいのか。
ますます日本は2極文化が進んでいくのは間違いないが、こうしたことを踏まえて社会福祉製作を考える必要があると思っている。