以前から日本企業で一番納得がいかないのは「マネジメント能力のない管理職」。部下の一挙手一投足まで管理すべきだと考える上司、書類の丸が足りないと自慢げに書類を突き返す馬鹿上司、この半年私の上にいた馬鹿上司の一側面です。この本は、私が以前から考えていたことを見事に表現しています。
ニッポン型上司とは
●ハンコ押しと会議で忙しい
●取引先との仕事より社内の調整に情熱を注ぐ
●総論に強いが各論が何もわからない上司
●責任は絶対とらないが部下の功績には必ず一枚かむ
●自分の上司にへつらうばかりの中間管理職上司
とのことです。

- 著者: 宋 文洲
- タイトル: ニッポン型上司が会社を滅ぼす!
宋氏も語るとおり、マネジメントは管理ではなく、創造や調整であると私は思います。それは社内調整ではなく、チームの能力を最大化する為の調整です。
私の勤める会社でも最近は優秀な大学を卒業した社員が入ってきています。ところがこういった能力のあるはずの社員が早くに辞めていく現実も見ています。それは科学なき方法論や大義なき管理をしているからではないかと私は考えています。仕事のマニュアル化を悪しき画一化と主張し、効率化とがんばりを混同するあたりはまだまだ科学的マネジメント以前の問題だと思います。
内容としては非常に同意するところが多く、久しぶりに楽しめた読書でした。
おいしいパンを作ることを職人の腕ではなく、工程に分解し、どの工程がおいしいパンを作るために必要かというケースは非常にわかりやすく、日本のホワイトカラーの能率が上がらない理由を簡潔に示しているのではないかと思います。