このタイトルはウォールストリート Money never sleepで出所したゴードン・ゲッコーが講演で言い放つ台詞だ。
安倍首相のスピーチライターがセンスがない事にゴードン・ゲッコーが日本に来て欲しいかのようなスピーチを書いてスピーチさせてしまったので色々と問題視する向きがある。確かにゴードン・ゲッコーはインサイダー取引の犯罪者だからそれを称えるかのような演説は流石に問題かと。
でも、私はゴードン・ゲッコーのような利己的な資本家の存在は必要だと思うし、インサイダーや犯罪ではなけば問題なしと思う。もっと言うと、ゴードンのような生活をしたり、ギャッツビーぐらいの生活をする人を認める事も必要な事だと思うのだ。
と言うのは、日本は資本主義国の振りをした社会主義国家で、産業が傾けば実質的に国有化したり、政策や財政で助けようとする。勿論それは経産省や財務省、農水省の覚えが良い業界に限り、IT業界は救われないだろうが。
これは経営者のモラルハザードに繋がると私は常々思っている。というのは、経営責任は取らされても訴追される事もないし、退職金もそれなりに出る。生活に全く困るというレベルになってしまう人は少ない。でも多くの下請の社長は夜逃げ同然で会社をたたまなければならないのでこれはこれで問題もあるのだが。
一番の道は経営者の質を国際競争に勝てるレベルに上げる事だが日本のジョブローテーションではまずマネジメントすら疑問が多い。ビルキントンを買収した日本板硝子が本当にピルキントンをマネジメントできているのかという疑問は常にある。逆にゴーンさんを送り込まれた日産は日産を辞めさせられた人の恨み節は聞こえるけど、通貨変動にも強い会社に生まれ変わったし、このまま行くと、ルノーの逆買収も出来ない話ではなくなっている。
その為にはやはり自由な資本市場は必要で、買収資金を調達し、然るべき能力のある経営者に会社を株主の論理で経営させるようにしなければいけない。それが結果的に解雇法制等を含めた歪なシステムの変更を主導するだろうし、日本に対する投資も増えるだろう。
実際、LBOを使った資金調達での友好的MBOはこのモデルになった事件からスキームとして成立してきたし(その前は敵対的買収に使って、ジャンクポンドになっていた)、敵対的買収に対する防御、ホワイトナイトの導入等も進んだのだ。勿論金融機関の強欲はサブプライムローンを証券化する商品で問題になったが、一番の問題はアメリカよりヨーロッパの銀行だったという見方もあるので、この件でアメリカだけを叩くのも筋違いだとも思う。
いずれにせよ、資金が流動化していかないから、これだけ金融緩和しても景気はよくならないし、日銀当座預金が豚積みされ、バカなリフレ派がもっと緩和とか言い出すのだ。もっともこれが投資に廻って結果的に日本国債がまた放出されるとこれはこれで国債暴落と言うシナリオにもなるのだけど。
だから私は高校生の頃からGreed is Good.と言いつづけている。と言っても私自身は強欲には程遠いのでもう少し自分についての欲を食欲以外は増やしておきたいところではあるが。