主人公の一雄、38歳。
子供の家庭内暴力化。
妻の浮気。
今まで逃げ続けてきた、彼にとって、強大な父が癌で侵され、尚且つそれに金銭的、頼らざるを得ない様になった、
自身のリストラ。
全てに於いて、どうしてこうなってしまったか解らない。
もう、死んでもいいかな。
と思い、駅のロータリーに佇む。
そこに、5年前に他人からみれば余りに滑稽に交通事故死した父子の不思議なワゴンが彼をいざなう。
その車に乗り、人生のターンニングポイントへ行くのだが…
私事で、ほぼ同い年。
夫婦の関係は別として、前の会社は倒産、危機一髪での引き抜き。
リストラなんていつ起こるやら。
子供も後数年で話中と同世代に。
他人事として、読めませんでした。
些細な会話や対応で広がって行く、家族間での隙間が繊細に描かれ、ゾッとしました。
話中にも出ますが、
映画"バックトゥザフューチャー"の様にはお気楽に物事が進みません。
過去、見過ごした周りの人たちの心境を噛みしめる旅に涙を誘います。
一読して欲しい一冊です。
