「魔法使い 木村多鶴子 14」
前回までの・・・「魔法使い 木村多鶴子」
1年ぶりに海外出張から日本に帰ってきた次男「みつる」。
いっしょに連れ帰った
イリアンジャヤの青年「チンティ・ポティ・コティ」の3人に
大阪の景色を見せてあげようと
生駒山に案内するが、そこで故郷の自然と区別が付かなくなった
3人が勝手な行動をしたため、追いかけようとした時、
斜面を激しく転落してしまう。
みつるは大丈夫なのか!
・・・・「ミツール」「起きて、ミツール・・・ダイジョブか?」
「ダメみたい。ポティ・・・もっとしっかり冷やして・・・」
「わかった・・・チンティ。ポティ、頑張ってみる。」
みつるを懸命に介抱するする3人・・・
するとみつるが意識を取り戻したようだ・・・
う・・・なんか声がするな・・・
俺・・・どないしたんやろ・・・?
・・・あ、そうか。チンティらを追いかけて、なんか斜面を
滑り落ちたんや・・・。
みつるはまだ目がうつろだった・・・
「あ!目、開けたよ!ポティ、いい感じ!もっとピッタリ付けて!」
「良かった!ポティが冷やしたからミツール目覚めたよ!」
チンティとコティが小躍りした。
除々に回復するみつる。
な・・・なんや。こいつら、喜んで。
あ、そうか・・・気絶した俺の面倒見てくれてたんやな・・・
ん・・・?頭がひんやりするな・・・冷やしてくれてたんか・・・
・・・って冷やすもんなんか、こいつら持ってたやろか?
んん?ポティ?
なんで、俺の頭の上で笑ろてるねん・・・・
「ミツール・・・良かった・・・遠慮無く冷やせばいい・・・」
「おお・・・ポティ・・・おおきに・・・・
せやけど・・・なんで・・・俺の顔またいでるんや・・・」
「ん?気にしない。普段あまり使わない分、
今使えるから、ポティはうれしい。さ・・・安心して。
もっと冷たくなるよう頑張るから・・・」
「おおきに・・・せやけど、俺のでこちんを何で冷やしてるんや。
なんかやらかいもんやな・・・なんやこれ・・・?」
「あ、触ったらダメ!それ触ったら・・・ウ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
って!おのれのキンタマ袋でわしの頭冷やしとったんかいっ!!
「こらワレ、しばいたろか!
誰のデコにぴったり玉袋密着させとんじゃい!
しかも男のわしが触ったのに、何が「ウ」じゃ!」
「うう~・・・ミツール怒らないで!水どこにもなかった。
袋もなかった。
体の中で冷たい場所はここにあった・・・
でもとても敏感・・・だから・・・触ってはいけない・・・」
「くっ・・・さよか。わかった・・・おおきに。せやから、はよ
そのいなり寿司を早く頭からのけてくれ。気持ちはありがたかったけれど
これ以上男のキンタマで頭冷やされたないねん。」
「遠慮しなくていいのに~・・・でもミツール、君もフルチンよ。」
「は?・・・・・うわ!ホンマや!・・・・斜面から落ちた時
摩擦でズボンもパンツもビリビリになってしもたんか!」
自分でチェックしてみたが・・・
落ちた衝撃で軽い脳震盪起こしただけで
特に擦り傷くらいしか体にダメージはなかった。
ボディは大丈夫や。・・・・しかし、問題は・・・
このフルチン状態をどうするかや。
このまま下山するのもいかがなものか。
警察か消防に連絡しよか・・・いや・・・こいつら裸族は怪しすぎか。
つーかご丁寧に携帯のバッテリーが落ちた衝撃でどっか飛んで
いっとるやんけ・・・連絡もでけへんな。
・・・・仕方ない・・・背に腹は替えれん。
幸いにして、俺の実家は生駒山降りたらすぐなんや・・・
おかあちゃんに望みを託そうっ!!
チンティ、コティ、ポティはインドネシアの野山を
駆け回ってたんや。
方角や地理上の位置関係の把握にかなり
優れている。せやからこの「大阪地図」の門真のページを渡してと・・・
「おい、おまえら・・・・俺の家行ってズボン取ってきてくれ。」
「え?どこにあるの?ミツールの家?」
「ええか?ここが現在地や・・・で、俺の家はこの辺・・・
『木村』て漢字は知ってるな?」
「知ってる・・・知ってる!家もすぐ近くだな!」
「やはりすごいな。もう、位置関係把握したんやな。
でな、今から俺の置かれている状況を手紙に書くから、
俺のお母ちゃんに渡してほしいんや」
「わかった!タヅーコだったな、ミツールの母ちゃん。」
「そや。多鶴子や。・・・・で、お前ら脱ぎ捨てた服
探してたら日が暮れてまうし・・・かといって
全裸で日本は歩けへんからな・・・
そのへんの木でな、コテカ作るんや」
「わかった!コテカ作る。コテカ作る。」
ふ・・・まさか、日本でこいつらのコテカ・・・・
=ち○こケースを見れるとは思わなんだわ・・・・
午後2時30分・・・
チンティ、コティ、ポティのダニ族の3人の青年は、
みつるの言いつけ通り、ダニ族の象徴「コテカ=ちんこケース」
を作成し、装着してから生駒山を下山した。
素材の木の関係で、全長1メートルの巨大コテカになってしまった
ことを3人は割と気にしながら下山したことを付け加えておく・・・
その後3人は午後4時に木村邸に迷いながらも到着・・・
チャイムを鳴らすも、
「おかえりぃっ!みつるちゃあんっ!」と飛び出て来た
多鶴子に驚愕の表情をされてしまった・・・て当たり前か。
多鶴子の前に立ちはだかった裸の巨大ちんこ男達は・・・
ご察しの通り、チンティとポティ、コティの3人だったのだ。
白目をぐるんと向く一歩手前で
驚きながらも、なんとか手紙を受け取り事態を把握する多鶴子。
それからは、一貫して母は強し!の行動を取る。
み、みつるちゃんの一大事なんやな!
おっしゃお母ちゃんにまかしとき!
ジュンデース・・・チョーサクデース・・・ミナミハルオデゴザイマスゥ♪(呪文)
魔法よ!みつるをここまで運びなさい!そして全ての記憶は
私の都合のいいようになりなさーい!エイッ!
何のことかわからず、ポカンと多鶴子を見ていた3人の前に
突然、白い煙が立ちこめて、いきなり煙がはじけ飛んだ!
「おわわわ!」
煙の中から、多鶴子により気を失わされたみつるが、玄関に
ドサッと落ちて現れた!
「おかえりぃっ!みつるちゃあんっ!」
そう言うとフルチンの気絶した我が子を抱きしめたのであった。
「タヅーコ・・・・す・・・すごい」
30分程して、目が覚めたみつる。
多鶴子により、チンティとポティ、コティがここまで連れてきたと
記憶を植え付けられていた。
幸いにして、コテカ姿の3人は、イリアンジャヤで狩りを
するがごとく、草むらや家と家の隙間などに隠れながら
ほとんど誰にも見られることなく・・・また見られたとしても
何かのショーの一部ではと・・・不審者として警察に通報されることは
なかった。
そして当の3人は、目の前でまざまざと魔法を見せつけられ、
多鶴子を神とあがめ奉る始末・・・
・・・・もう全ては多鶴子の言いなりであった。
すべてうまく繕って、他言してはならぬとすり込み
木村家に1泊させて、次の日会社の寮にたかしが送り届けた。
はぁ、これにて一件落着。
ちょっと焦ったけれど、
たまには魔法がバッチリ決まりましたやろ。
みつるも無事で、外国からのお客さんも無事やし、
言うこと無し。
それにしてもみつるちゃん、
ちょっとたくましくなって帰ってきたわ~
・・・・あ、フリチンがたくまして意味ちゃいますよ!
て誰も言うてませんか?いやねぇ。すけべ。
てことで、お騒がせしましたね~。
今度は、もっとええ話もってきますよって。
私は木村多鶴子・・・58歳。門真在住の魔法使いですねん。
冷凍食品がいっぱいで冷凍庫に入らへんので
どないして入れたらええか悩んでます。
ほなまたね~。