「エロス岡本」

同級生に岡本という男がいた。

日本人なんだけれど、顔は南米系・・・「濃いっ!」

そして「細いっ!」

髪、「長いっ!!天パ!!!」

で、

勉強はかなりできるんだけれど

ちょっと変わってました・・・

口癖は・・・「エロス」

意味もなく、いつも「エロス」って言うんです。

授業中や、遊んでいる時でも、ふと間があくと・・・

「エロス」と言っていました。

彼の、教科書を借りたりすると、

ページの片隅に・・・「エロス」と書かれていたりもしました・・・

俺が、おもしろいこと言って笑かしてやると・・・

「ハハハハハハハハハハッ!エロスッ!」

てな具合に、エロスが彼の脳を支配しているので、

結局あだ名も「エロス岡本」なったのでした。

彼はあまりしゃべらなかったのですが、

別に寡黙というわけでもなかったので

一度、放課後にしゃへる機会があったので、

ちょっぴり興味もあったので

聞いてみたんです。

俺 「岡本・・・なんでいつもエロスって言うの?

   そもそもエロスって何なの?」

岡本 「ハハハハハハハ、エロス」

※すごいうれしそう。

俺 「いや、だから、なんで・・・」

岡本 「エロス!」

※笑いながら大きな声で。

あ、聞かれたくないんだ。話題変えよう・・・

俺 「いつも授業中とか、何考えてるの?」

岡本 「教室にエスパーがいて、テレパシーで

    心を読まれるとイヤだから

    『心を読まないでくれー』ってテレパシーを

    送っている・・・・エロス」

俺 「え?」

岡本 「お前じゃないよな?」

俺 「へ?」

岡本 「エスパーちゃうな?」

※目がマジ!

やばい・・・どうしよう・・・・

俺 「・・・・・・・・・・エロス!」

岡本 「・・・・・・・・・・」

俺 「エロス!」

岡本 「エロスッ!」

※違うっ!こう言いなさいという視線で・・・

俺 「エ、エロスッ!」

・・・2人でしばらく「エロス」と互いに言い合っていました・・・

群れるの嫌いみたいだったけれど、

なんか気付いたらいつも俺の近くで、笑いながら

立っていたなぁ・・・

岡本ぉ・・・お前今どうしてんのかなぁ?   エロス・・・・