産まれたあと、脳内快感物質を放出させているところへ、簡単に体をぬぐっただけの赤子を、助産婦さんが胸の上にのせてくれました。一人目、出産の際は産湯へつかりましたが、二人目は、簡単に体を、ぬぐっただけです。
赤ちゃんからは、なんともいえない良い香りがするのです。赤ちゃんて、こーんなイイ匂いがするのねぇ・・・。それは、ココナツパウダーのようでもあり、もっと甘いような、それはそれは、ふんわりとイイ匂いが続き、まさに天国へ行ったときは、こんな匂いがするのでは・・・と思えるくらいです。それは、何日目かに、沐浴を済ませるまで、ふんわりとイイ匂いが漂いました。
このまま、ずーっと匂いを嗅いでいたーい!!!離れたくなーい!!!
そんな匂いでした。
五感のなかで嗅覚だけは、爬虫類脳といわれる大脳辺縁系に直接、届きます。
(他の四つは大脳新皮質を通してから、大脳辺縁系へ伝わります。)
大脳辺縁系は、感情や、原始的な本能を司る脳で、動物が生きるための基本のような脳です。
動物は、嗅覚で危険を察知したり、美味しいものを探り当てたり、母親を嗅ぎ分けたりできます。
人間の赤ちゃんは、動物と違って、誰かがそばにいて、世話をしなければ生きられない状態で生まれてきます。
また、そこにこそ、慈しみや愛情が湧くと、言う人もいます。
赤ちゃんは、そのイイ匂いで、生まれながらにして母親を自分のそばから離さず、そして自分の世話をせざるをえなくさせる、能力を持っているのでしょう。母親に自分を愛させる、力を持っているのでしょう。
そして母親は、原始的感覚として、赤ちゃんのそばを離れずに、お世話をしたい、また、愛せる力を持っているのでしょう。
それは、人間として次から次の世代へ、子孫を残していくため、持って生まれた
原始的感覚でしょう。
そのはるか後ろのほうには、地球や、宇宙が見え、その一部として生かされている人間を感じられずにはいられません。
現代社会は、原始的感覚が麻痺しやすくなっています。
人間は、なんだか、肉体を忘れ、頭ばっかり、おおきくなった宇宙人のようです。
お産の体験は、原始的な快感が、ぎゅぎゅっとつまった
素晴らしい体験でした。