今、自分の住んでいる場所から車で一時間ぐらい走ったら、自分の生まれた街があります。

今でこそ、寂しい街並みになってしまいましたが、昔は賑やかだった…

弁当屋さんから香る、唐揚げの匂い、八百屋さんの特売品の声、ちょっぴり大人の気分を味わえたケーキ屋さん、いつも同じ場所で客待ちのタクシーのおんちゃん…

そして、いつも変わらずに見守ってくれてる山並み。

今の季節は、山肌の残雪が、仙人様の形になり、その模様がでたら田植えの時期だと、山が教えてくれるって祖父がいってた。

まだ、自分には愛する故郷があります。

ただ、福島の方々はその故郷に戻れない方々もいらっしゃると思います。
ほんとに心苦しいです。

ですが、いつの日か必ず戻れる日が来ると思います。

その為にも、今ある子供達の命を大切にしなくてはいけません。

早いもので桜も散りはじめ、ゆっくり見る時間もありませんでした。
ただ、季節だけが過ぎていくきがします。

田んぼでは、蛙の鳴き声が響き渡り、たまに吹く夜風が肌を心地よく包み込みます。

ですが余震がある度に襖が音を立てて震えます。
最近は震える回数が多くなってきた気がします。

目を瞑り五感を研ぎ澄ますと心が軽くなっていきます。

そして
安心して眠りにつけます。


今日から新緑季節
5月の始まりです。

大手スーパーの書店には
原発関連の本が目立つところに陳列されてます。

今回の震災で、これほどまでに原発に対して関心をもち、今までどれだけ電力に頼った生活だったのか改めて知るきっかけにもなりました。

自分が思うに、原発=危険ではなく、全体のチェックが甘かった、これが根底にあるのではないでしょうか?

日本は環太平洋造山帯に位置し稀にみるプレートの重なりあった上に国土があり、大なり小なり地震が起きやすい国だと思います。
素人目線ではありますが、地震は必ず起きる国だということは解っています。

地震が起きれば、津波が来る、津波がくれば甚大な被害をもたらす。
せめて原発だけはこれらに対して先進の技術で防げる鉄壁の構造物だと思っていたのですが…
誠に残念に思います。

地震が多い国だからこそ、耐震性に対してはより感度をあげていかなけばならないと思います
日本はもの作りで鍛えた技術、知恵がある国です。たしかに自然には勝てないけど未然に防ぐなにかをやらなければ先にも勧めないと思います。

Made in Japanを信じて