731部隊ら2件の補償訴訟、中国人側の敗訴確定…最高裁
戦時中、旧日本軍の731部隊が行った細菌戦や人体実験などで被害を受けたとして、中国人被害者と遺族らが国に賠償を求めた2件の戦後補償訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷は9日、原告側の上告をいずれも退ける決定をした。
中国人側の敗訴が確定した。
訴訟は、〈1〉731部隊などが1940~42年、中国各地で散布した細菌でコレラやペストなどの伝染病に感染させられた被害者ら計180人〈2〉731部隊による人体実験で肉親を殺されたり、南京大虐殺 などで負傷させられたりした被害者ら計10人――が、95~99年に東京地裁に起こした。
180人が原告となった集団訴訟の1、2審判決は、731部隊が飛行機からペスト菌に感染したノミをばらまくなどの細菌戦を行い、多数の死者を出したと認定したが、旧憲法下での国の不法行為は責任を問われないという「国家無答責」などを理由に、請求を棄却。もう1件の訴訟の1審判決も、旧日本軍の加害行為を認定した上で、請求を退け、2審も原告の控訴を棄却していた。