盛(さか)りに 老いを擡(もた)げるように
薄暮れもなくて 先だけ爪弾く
河畔の昨夜(ゆうべ)は 連れ絶てる者もないまま
朝 焼け立てるまでの 崩れた胸のカケラ
音でもなにか 空の上の鳴き声だけで
ふっと 行ってしまう
貧弱な運命というのか
届かない生活(ライフスタイル)に惑うようになって
この場所に断(た)つ 熱望の蒸気に溢れて塗(まみ)れ
噎(む)せかえり 捩(ね)じれてしまうだろう
この土地の石を削ってまでも
ぼろぼろになりながら
見知らぬ人に 息を吹きかける
頑張り果てた先に 何かあるのか
在ると知りつくした人に 気を振り絞って
尻尾の後ろの 渇いた砂だけが
じりじりと踏み潰されている