実家のかーちゃんが、今日から北海道へ旅行へ行くそうだ。
なんでも、流氷を見に行くらしい。
かーちゃん、北海道何回目だろ?
3回?いや、たぶん5回目か?
しかも、またも とーちゃんは、留守番だ。
空港から、電話かかってきた。
「今から、飛行機に乗るけん! お土産は、”白い恋人”でよか?」
言うぅぅぅぅ???
お土産って、「何かしら♪ 楽しみ♪」って、もんじゃないの?
しかも かーちゃん!また白い恋人かよぉぉ~
北海道といえば、ほら、チョキチョキカニ
でしょ?でしょ? もちろん、そうだよね。
「え~、またぁ? カニ がいいよ。カニ! クール宅急便で送ってよ!」
「嫌」
「なんで? 送ってよ~。白い恋人ばっかりやん、かーちゃんのお土産」
「わかったよ、それなら、
着払い、代金引換で頼んできとってやるけん」
かーちゃん。 なぜ、かわいい娘に、気持ちよく
カニのお土産 してくんないの?
「もういいよ、いらん。カニ。 なんでもよか・・・」
すると、かーちゃん。
「もう、なんね! あんたは! 出発前のいい気分がだいなし!
もう、土産やら買ってこんけんね。ふん!」
ガチャン。 ツーツーツー・・・・・ なぜ、怒る?
でも、私も大人なんで、ここは旅行前に、気分を害して、
悪かったかなって、ちょっと思った。携帯に電話してみた。
「あ、もしもし? え?
あ、これは、jetかーちゃんの携帯ですよね? あの~」
「あ。あらあら、娘さん? 今ね、トイレ行ってるから、お母さん!」
おばちゃん、誰? かーちゃんの友達?
っか、なんでフツーにヒトの携帯出てんの?
「きたよ、きた~ 電話よ~ カニ娘さんから」
(ガハハハハ~←外野の笑い声)
カニ娘・・・・
カニ娘・・・
かーちゃん、
もうネタにしとんのかい!
「あ、あの、さっきは悪かったと思って。気ぃつけて、行ってきてな」
「あ、そりゃどうも。カニ娘~ ガハハハハ~」
(ガハハハハ~←外野の笑い声)
かーちゃん。
カニ娘って、あんた。
そりゃないよ。