「外来の遺伝子を挿入しないので、遺伝子組み換えではない」

「自然の変異と区別できない」「短期間で効率的に新品種が作れる」ー

。ゲノム編集をめぐるさまざまな言説が日本を覆い尽くしています
 しかし、科学的に検証された事実を基に、こうした言説が根拠を持たない神話に過ぎないことを明らかにしたのが、欧州議会に提出されたこのガイドブックです。
 ゲノム編集されたトマトだけでなく、世界でも例のないゲノム編集魚の流通までが認められてしまった日本でこそ、このガイドブックは必要だということで、日本語版を作成しました。

ゲノム編集に批判的な情報が日本では得にくい状 況のなかで、

しっかりとした科学的根拠を持つ情報を 伝えなければ大変なことになると考え、

このガイドブッ クの日本語版を刊行することにしました。 

このガイドブックは8つの章からなり、

それぞれの章 が3つの要素で組み立てられています。

最初にバイオテ クノロジー企業による宣伝文句「神話」と

科学者の研究 などから明らかになった「現実」とが比較されます。

そ の後、その解説が続き、最後に参考文献が示されます。 

どの章も独立性が高いので、関心のある章から読み始 めることができます。

遺伝子組み換えや遺伝子工学に 慣れていない方には

難しいところもあると思いますが、 各章に共通する部分を理解することで

全体像は見や すくなることと思います。 

なお、翻訳は可能な限り正確に伝えることに努めま したが、

限界があることをご了承いただければ幸いで す。

原文の英語のテキストも無償で公開されておりま す1ので、

さらなる正確を期すためには原文の参照を お願いいたします。

Synthetic biology and synthetic genome technologies

合成生物学は、あらゆる種類の生物のゲノムを根本的に変えることを可能にし、

その支持者の中には人工生命を作りたいとさえ思っている人もいます。

近年、遺伝子工学の新しい方法が開発されており、

それらは本質的に次の技術的応用に基づいています。

  • 人工DNA合成 – 天然テンプレートの有無にかかわらず
  • ヌクレアーゼまたはDNAハサミを使用して、
  • ゲノムのほぼどこにでも正確な場所にDNAを挿入する能力(遺伝子編集)
  • 動物から採取した細胞培養物を培養し、培養し、
  • 遺伝子操作を行い、実験室で胚を発生させるために使用されます
  • 遺伝子制御の操作(エピジェネティクス)

「合成遺伝子技術」や「遺伝子編集」という新しい手法は、

これまでの遺伝子工学とは大きく異なります。

  • DNAの構造は、もはや既存の天然DNA配列に依存しません
  • コンピュータで設計し、実験室で合成したり、さまざまなバリエーションで組み合わせたりすることができます
  • 現在では、ゲノムを細胞内で直接改変できるため、DNAを転写する必要がない場合があります
  • 生物の生物学的形質を変えるために、DNAの構造を変えることは必ずしも必要ではなく、遺伝子制御を操作することで可能になりました
  • 新しい手法は、例えば、複数の標的部位のDNAを変化させたり、天然の鋳型が存在しない遺伝物質を挿入したりすることで、ゲノムを根本的に変えることを可能にしています。

また、まったく新しい生命体を創り出そうという試みも行われていますが、

まだ成功していません。

。原文の英語のテキストも無償で公開されておりま す1ので、さらなる正確を期すためには原文の参照を お願いいたします.下差し

 

下差しドクロ