42歳で性転換手術をして「女性」として8年間生きた後、

50代で「男性」に戻り、自身と同じように性転換を後悔している人などを

支援する活動を行っている米国人がいる。

それはウォールト・ヘイヤー氏(今年83歳)で、

インタネットサイト「セックス・チェンジ・リグレットの主宰者です。

 

ヘイヤー氏いわく

「性は生まれ持った永遠のもので、何をしても変えられないとして、

「割り当てられた性」と捉えることを虚偽だ」と指摘されています。

 

 

その上で、生物学的性と、自分が感じる性が異なる

「性同一性障害(トランスジェンダー)」の原因は「幼少期の有害な経験(ACE)」にあるとして、必要なのは心理面での手当であって、

ホルモン治療や性転換手術は「現代最大の医療詐欺」だとも批判されました。

 

 

更に、まるで異なる性になれるかのような診断や治療などは、

子供を産めなくして核家族の破壊を目指す

マルクス主義の影響があると指摘されています。

 

 

ヘイヤー氏の話を要約すると、

彼は幼少期(4歳の頃)に祖母から、

女の子の洋服(ドレス)を着せられ、「かわいい」とべた褒めされるうちに、

女の子になりたいと思うようになられたとのことでした。

さらに7歳になって、ドレスのことを知った

叔父から性的虐待を受けるようになり、

そのことを両親に伝えたが「嘘だ」と信じてもらえず、

性的虐待の事実を誰にも言えなかったそうです。

そして成人になって結婚し、子供も2人授かり、

仕事のキャリアも順調で、米国ホンダの重役にまで昇り詰められました。

 

 

しかし、その後も女性の衣服を着たい、

女性になりたいという思いを捨てきれず、

精神的に追い詰められ、アルコールや薬物に依存するようになられました。

そして悩んで末、著名な医師から「性同一性障害」と診断され、

ホルモン治療と性別適合手術を勧められました。

 

 

それで彼は妻から離婚され、

42歳で手術を受け入れて女性、ローラ、ジェンセンになるけれど、

精神的な苦痛は終わらなかったとのことです。

そんな彼はある時、

カルホルニア大学サンタクルーズ校で心理学を勉強しながら

あることに気づかれました。

 

 

自分自身を異なる性だと思う人は、

うつ病や双極性障害(躁うつ病)などの、

診断未確定で未治療の障害を抱えているということでした。

 

 

また彼は彼自身の

「幼少期の有害な経験(ACE)」が問題の原因であることを認識し、

カウンセリングなどで向き合い続けた末、

女性になりたいと思わなくなり、

50歳で再手術を受けて男性に戻りました。

※ACFとは:逆境的小児期体験(Adverse Childhood Experience)をいう。小児期に健全な成長発達の過程に逆行するような有害な体験を指す。

 

 

現在、彼は、27年前に彼の過去をすべて受け入れてくれた妻と、

「セックス・チェンジ・リグレット」の運営をおこなっておられます。

過去9年間で彼のサイトの閲覧は200万件以上だそうで、

世界中から寄せられた相談などのメールは1万通を超えているとのことでした。

 

 

 

心理カウンセラーから一言

私は心理カウンセリング、及び潜在意識を取り扱うセラピー(ヒプノセラピー)を、多くのクライエント様にさせて頂いた結果、全ての問題の根本原因は、心の深いところ(潜在意識)に抑圧されている過去の辛い経験だということが分かりました。

 

 

しかしこれまで私は、T(トランスジェンダー)の方にお会いして直接、深いお話をお伺いする機会がなかったので、YouTubeのLGBTの方のチャンネルを拝聴させて頂き、特にT(トランスジェンダー)の方のお話を聞くうちに、ヘイヤー氏が言うように、必要なのは心理面での手当であることを強く感じました。

 

 

また私はトランスジェンダーの方お話を、ただただ一般の方のように聞くのではなく、心理カウンセラー、ヒプノセラピストの立場で積極的に傾聴してい中、彼ら彼女らの過去の出来事(体験)の中に、明らかに自分のありのままの性を受け入れられない体験、あるいは違う性になりたいという原因を見つけることができました。

 

 

 

♫次回はDSD(性分化疾患)について考えていきたいと思います。

※DSDとは、ヒトの性染色体、性腺、内性器、外性器のいずれかが非定型的な先天的体質を指す疾患の総称。