私は小学生の時、大変まじめでとても頭がさえました。特に五、六年生の頃は今でも記念保存していますが、ほとんどのテストが百点ばかりでした。

 

そんなある日、ダイナマイトを作ろうと思いました。

 

いつも使っている爆竹花火を大量購入し、人手不足解消に、お友達の家に行きました。そして温かいお友達の協力を得て爆竹花火の一本一本をカッターナイフで丁寧に切ってはほぐし、中身の火薬を全部かき集めました。

 

一本の爆竹をほぐしてもわずか0.何グラム?しか採集できませんが、当時、私は大変まじめだったので一生懸命、おもてなしの心をこめて一本一本の爆竹を丁寧にほぐしては器に入れ、何時間もかけて最後には導火線も通して小型ダイナマイトが完成しました。 

 

期待を胸にこれをベランダに設置して着火すると

「ドカーン!」

想像以上の爆音と共にガラス全部が割れるかと思うほどベランダがビリビリ振動しました。そのとき私の心もビリビリ震えて感動し決意しました。

 

「よし、今度はもっと火薬増量版の大きなダイナマイトを作ろう!」

 

決意を新たに大量の爆竹を再購入し、また一本一本をほぐす気の遠くなるような作業を再開しました。まじめにほぐしては微量ずつ器に入れる。永遠とこの繰り返しの後、何時間たったでしょうか、両手と両鼻の穴が火薬で真っ黒になった頃、増量版第二号がついに完成しました!

 

 「ヤッター」

 

お友達と喜び踊りながら爆破場所を近所の曙公園に定めて全力で走り出しました。いつもお世話になっている曙公園をふき飛ばしてあげようと思ったからです。現場に到着するとちょうど子供たちの作った山が砂場に備えてありました。そこでその砂山を占拠して頂上付近から真っ直ぐ増量版第二号を差し込んでライター片手に叫びました。

 

 「爆発するぞ!みんな逃げろ!」

 

そして導火線に着火して全速力で逃げ去りつつ振り返ると、その時!

 「ポンッ」

と低めの、にぶい音がして公園全体ではなく、砂山の頂上付近だけわずかに吹飛びました。

 

 「あれ?」

 

その後のまじめな現場検証で私は悟りました。

 

「ダイナマイトは砂地のような柔らかい場所ではなく、ベランダのような硬い場所に固定設置して発破したほうが破壊力が絶大になるのだ!」

 

イエスは言われました。

「いつとか、どんなときとかいうことは、あなたがたは知らなくてもよいのです。それは、父がご自分の権威をもってお定めになっています。しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」(使徒一章七節、八節)

 

イエス様が教えてくださった聖霊様があなたがたの上に臨まれるとき、受けられる「力」とは、ギリシャ語の「ドュナミス」がここに使われています。この言葉の派生語がダイナマイトです。そうです。聖霊様の国家を復興するほどの大きな力とは本来、ダイナマイトのような強烈な破壊力なのです。

 

聖霊様の力は心の地盤が砂地のように柔らかな、一見素直で容易に何でも受け入れる人よりもむしろ、時に福音宣教に対して頑固に敵対する迫害者のような人のほうが、いったんさく裂するとその壊れ方は凄まじく激変することがあります。

 

絶対、聖書も聖霊様も受け入れないかたくなだった人が、壊されて福音化されると、誰よりも熱心な伝道者になるということがあります。

 

最も硬い律法的迫害者だったサウロが史上最大の伝道者パウロヘ生まれ変わったように!

 

大きな視野では頑固で硬い霊的状態の国家や地域や個人こそ、いったん聖霊様のドュナミス爆弾がダイナマイトのごとく、さく裂したならば「ドカーン」と大きく変えられる可能性があるのです。日本も近い将来、聖霊様の力で爆発的に激変できます!