コンプライアンスを担当していた頃、
「交際費の私的流用」にメスを入れた
ことがあります。
平たく言うと、
「あいつらの使い込みのえげつなさは
目に余る」
という世間の声におこたえして、正義
の味方が腰を上げた次第。
一年分の経理の支払いデータやら、
接待の申請記録やら、社用クレジット
カードの控えやらを一週間かけて調べ
たら、まあ出るわ出るわ。
まあ、よく会社の金で毎日遊ぶ体力が
あるよな、と妙なところに感心したり
しましたが、その中に一人、孤高の
おバカがいたので、そいつの話を。
みんながワイワイやってる中で、
そいつだけは、お客を1対1で接待した、
という設定で使い込みをしていました。
狙いをつけて精算伝票やレシートを
調べると、これがひどかった。
自宅近くのキャバクラ(家族の住む家
の近くでよく行くもんだ)、銀座や
六本木のフレンチやイタリアンなど
に男2人で行った体のカード控えや
領収書がぞろぞろ。呆れてものが
言えませんでした。
だいたい、夜の11時に男2人が向かい
あってティラミスとプリンアラモード
なんて食べますか?(笑)
会社の金で女性と遊んでました、と
白状したようなもんですよね。
似たような伝票で9時前に店を出てい
るのもありましたが、これはたぶん
飲み屋の女性との同伴出勤前のメシ。
このぐらい自分で出せよな。
当時は会社自体のコンプライアンス
意識が低く(というか、脛に傷ある
偉いさんが多く)、徹底的に処分する
ことができませんでしたが、今なら
懲戒処分にできただろうなあ。残念。
今でも本人は悪いことをしたとは
思っていないでしょうが、いつか
天罰が下ることを神に祈るばかり
です。