この時期に 懐かしく 思い出すのは
十代の後半の ヨルダンのクリスマスです。
その前に 暮らしていた レバノンは キリスト教徒も 多く、
商店の 多くが 店先を綺麗に 飾り
教会に 行けば
現代風に アレンジした クリスマスキャロルを
歌っているなど
街全体が 華やかでした。
秋に アメリカの学校に 通いだしてすぐ
内戦が激しくなり
両親は 家のことを手伝ってくれていた
クリスチャンの エジプト人夫婦と 一緒に
ヨルダンのアンマンに 移り住んでいました。
クリスマス休暇は 当然ベイルートで、と思っていましたら
アンマンとやらに 向かうことになり
もう 訳がわかりませんでした。
飛行機を 降りるなり
ひとり旅の 私は 怪しまれ 別室で
質問責めに 会い、英語は 通じず。
アンマンは ベイルートに比べて 静かな町で
繁華街でも 夜は 真っ暗でした。
それでも キリスト教徒の商店の 出窓には
飼い葉桶に寝た キリストや
東方三博士などの 小さな人形が 飾られていました。
メリークリスマス。
