最後に記事を書いてからもう1年半以上も経ってしまいました。
早いなぁ。母に話してからもうそんなに経ったんですね。。。
ただただ「アイツの傍にいたい!」その思いだけで必死にサークルを守っていた頃、自分がしていることに無理があることも、どんなに一生続けていきたいと思っても、どんなにずっとこのアイツの隣のこの場所に自分の居場所があって欲しいと思っても、たぶんいつか終わるときが来るんだろうことは予想できていました。さすがに終わり方までは予想できてなかったけどね。
ひと月少し前、3月末にその終わりがきました。
自分で、サークル運営から抜けました。サークル自体から退会しました。
自分からやめるなんて、自分からヤツの傍を離れるなんて自分でも信じられないけど、そうするより他なくなってしまったから。
私が、どちらかというと運悪く?・・好きになってしまった人は、ある意味とても冷たい人です。
どんなに親しく付き合っている友人であっても、気に入らないことがあると信じられないほどに冷たい言葉を吐き、結果的に相手を遠ざけてしまう。そんな姿を私は何度もみて、、というか聞いてきました。ひどいことを言った後ちょっと言い過ぎたと思うのか私に電話してきたりするから。「こういうことがあって、俺こう言っちゃったんだけどさ、言い過ぎたかなぁ・・」って具合に。そして、その相手は等しく離れていってしまいました。まぁ、当然なのでしょうが。
そういうところを見て、私は、この人は私にもこういうことをするだろうかと時々不安になったものでした。でも、彼の私への頼り方や甘えようを見ていて、きっと私にはしないんじゃないかなと思いました。いえ、思い込もうとしました。そう信じたかった。
ちなみに彼がとても親しくつきあっている数少ない人間以外のそれほど親しく付き合っていない人達は、つまりは興味のない人で、本当にどうでもいいといった扱いをします。ただ、社会人として失礼のないような態度をとることができない訳ではありません。
自己愛の強い人でもありますから、他人が基本的にどうでもいいのかもしれないとも思うし、または親しく付き合っている人に対してひどいことも平気で言えるというのはむしろ甘えなのかもしれないと感じることもありました。
実際のところどうなのかなんて分かるはずもないけれど、とにかくそういう人なんです。
毎日のように電話で、メールで、チャットで話をしていた長い期間中ずっと、彼はそういう人であるにもかかわらず私にひどい言葉を吐くことはありませんでした。むしろ気を使ってた。怖がってた。私の機嫌を損ねると、あのプライドの高い人が即謝ったりもしました。それを見た大学での彼の先輩や仲間達が、彼がそんな風に謝るのを初めて見た、すごいね!とびっくりしていたものです。
でも、私が就職してから、彼は突然変わってきました。
いえ、分かりません。もしかしたら私の方が変わったのかもしれない。確かに私は、以前のように彼としょっちゅう会ったり話したりするのをやめて、ある程度の距離を保とうと思ってましたから。。。
とにかく、サークルの仕事等の用事がない限り話さなくなってしまいました。
私が変わったのを感じたからか、それとも仕事で忙しいだろうからと遠慮したのか、理由は分かりませんが、とんでもない時間に電話をかけてくることも、何かというとメールや電話がくることもなくなりました。
でも彼は、甘える相手がいないとおそらくダメな人。しかも甘える相手は何故か女性。恋人は男性なのに。。。
彼の親は離婚していて、離婚後の母親が長男である彼に頼り、次男は甘やかしたそうですから、きっと母親代わりを無意識に求めているのでしょう。その相手として、同じサークル運営仲間の中で唯一設立時からでなく途中から入った人であるMさんに白羽の矢を立てました。
ミクシィの日記や、運営者間のMLでの言葉の端々でそれを知り、私が平常心でいられたはずがないことくらい分かりますよね。同時に、「ああそうか、私だから甘えてたわけじゃないのね・・母親役をしてくれる女なら誰でもいいんだ。」と絶望的な気分になりました。そしてまた、許せなかった。
なんというか、彼女はよくも悪くも平凡な女性なのです。ピアノはどちらかというとあまり聞いていたくない演奏しかしませんし、運営の中でも、誰でも出来るような雑用がメインで、基本的に指示されたことを出来る範囲でやるだけで、自分で気がついてすべきことをこなしていくタイプではありません。しかも、小心者で動きも無駄にせかせかちょこまかしているからか、中枢の人間としての威厳も頼りがいも感じられない(これは他の人の意見)らしい、そんな人。
さらに、私の仕事があまりにも多すぎるから手伝ってもらおうと思っても、「分からない」「出来ない」で終わってしまうような人です。私は、サークルの発展のために必要と思うことなら何でも、分からないなら勉強して出来るようになって、全てをこなしてきました。(だからこそ代わりのきかない私の仕事は多く負担は重いものとなったのでしょうが。。)誰だって最初は分からない、出来ないのが当然です。それを、出来るようになろうとしない。
私は、I君がサークルを設立しようという時に私を誘ったのは、私のピアノの腕と、今ほどではないにしても比較的色々と出来ることが多かった便利さからだろうと思っていました。他に私を選ぶ理由なんて思いつかないもの。
彼が私を比較的大事にしてくれるのは、たぶん私が必要だからだと思いました。だからこそ、サークルを守るため、発展させるためにするどんな努力も犠牲も苦にならなかった。頑張れば頑張るほど、彼の中できっと私の位置は磐石なものになる。そう信じました。信じたかった。
でも、そうではなかった?
誰でもよかったの?
何も出来ない彼女でも、自分を甘やかしてくれる母親役をしてくれさえすればいいと言うの?
では私のこれまでの必死の努力は意味のないものだったと、そういうこと?
この時、一度はやめようかと思いました。
でも、この時はやめませんでした。
甘える相手は変わっても、運営仲間として必要とされなくなった訳ではない。大事にされなくなった訳ではないと思ったから。それに、必死に守ってきたサークルだけあって、サークル自体への愛着も当然あります。大学のピアノサークルの可愛い後輩達もたくさん入ってくれて、失くしたくない大事な友人達がたくさんいるのですから、そんな簡単にはやめられません。。。
でも、半年位前、とうとうI君とぶつかってしまいました。
甘える相手がMさんに変わってから、彼は少し変わりました。たぶんMさんがNoと言わない人だから。
私は、いくら好きでもサークルをつぶさないため、発展させるためには彼に(怒らせないようにですけど)Noと言いました。軌道修正をさせることができました。でも彼女にはそんなことできません。気まぐれな彼の言うがまま。それで彼が調子に乗っているように私には見えました。
自分のいい加減さは棚にあげて、私を含めた他の運営メンバーに対して信じられないような失礼でかつ偉そうな言葉を平気で吐いたり、侮辱的な言葉を吐くようになったのです。
私が変わったからそんな風に感じるようになったのかなとも思いました。でも、どんなに冷静に昔を思い出しても、彼も変わったとしか思えません。ようするに、Mさんには彼のやりたい放題を抑える役目は出来ないということです。
私は、彼のやりたい放題を抑えようと、一度試しにぶつかってみました。けれど、もう無理だった。彼はもう、以前のように私の言うことに耳をかそうとはしなくなってしまっていました。私が何を問題視しているのか、何が言いたいのかを読み取ろうとは全くせずに、細かいところだけをピックアップしては感情的に言い返して、反論というよりは侮辱や友人に言うこととは思えない言葉で攻撃してくるだけ。
私は彼を抑えようとはしましたが、彼が嫌いになっている訳ではありませんから、はっきり言ってそんな攻撃を受ければダメージが友人から言われた時よりも何倍も大きい。あまりのショックで最後まで読むことすら出来ませんでした。。。
この人は、これまでの私の努力などなんとも思っていない。
どんなに必死にやっても、この人には何の意味もないことなんだ。
甘えるだけ甘えても、全く自覚はないし、やはり所詮私もこれまで私が見てきた他の人達と同じ、気に入らないとなったらもうおまえなんか要らないと言える、その程度のものなんだ。
実際、その時の彼の言葉は、「おまえなんかもう要らない!」と、そう聞こえました。私には。。。
いえ、分かってた。たぶんそうなんだろうということは、私には分かっていました。
だから昔はそういうことにならないように動いていた。それを最近の私がしなくなったのですから、彼から見れば私が変わったように見えていたことでしょう。
分かってます。私が必死にやってきたのは、私の勝手。
彼が日本一のサークルに・・・とか、会員を増やしていってそのうち非営利法人に・・・とか、そんな夢を持つならば、それを私が一緒にかなえようと思ったのも、私の勝手。
彼のためと私がいくら思ってたからといって、彼が私に感謝する必要なんかない。
でも一緒に運営をやっている仲間に対する、かなりの負担を強いてきた相手に対するマナーくらいは、求めていけないはずはないでしょう?
このときも、当然もうやめたいと思いました。でも、それでもやめられなかった。
ここでやめたら、私のこの10年はなんだったのか。必死に守って、サークルをここまで大きくしてきたこの努力は、私の犠牲にしてきたものは。。。私の可愛い後輩達までが、全てが奪われてしまうような気がして、やめるなんて出来なかった。それに、私には中枢の人間としての責任がある。後輩達をこのサークルに誘い、巻き込んだ責任だってあるのです。
全てを突然投げ出して、私を信頼していた人達はなんと言うでしょう。事情の全てを説明など、出来るはずもないのですから。信頼もまた、努力により築いてきたもの。そして、一度崩れたらなかなか元には戻らない大切なもの。それを全て捨て去らなければならないなんて、嫌です。嫌に決まっています。
聞く耳をもたなくなった彼とも、Mさんとも運営上うまくやっていくしかない、そのためには自分が我慢するしかないのだと私は思い定め、うわべは笑顔を作り、これまでずっとやってきました。好きだったことも全部忘れ、気にしなければいいのです。私は我慢強い方だし、最後までやり通せると思いました。
でも、それももう限界です。たぶん心情的に最後の決め手になったのはミクシィのあの日記。彼が、自分の誕生日をMさんと2人で食事に行ってお祝いしてもらったという。
私がやっていたことを、おそらくMさんが代わりにやっている。つまりたまに2人で食事に行ったり、しょっちゅう電話やメール、チャットで話したりしているだろうことは想像していました。どの程度なのかとか、そんな詳しいことは知らないけれど。でも、彼には一緒に暮らす彼がいて、誕生日となればその彼と祝うのが普通で、、私はそんなことをしたことはなかったのです。それを、彼女とはやった。
許せない。そんなことどうしても!どうしても!!!許せない!!!!!
震えがくるほどの怒りに私はおそわれました。
同時に悔しいのか、哀しいのか、わけのわからない涙が止まらなかった。
それからも、私はしばらくは平気なふりをしていました。
でも、私の目の前で彼がMさんに、昔私にしていたように触れたり少し甘えたように話しかけたりしているのを見ながら、それでも変わらず笑って平気なふりをし続けるのが、あまりにも辛くてたまらない。
彼のMさんへの甘え方は、私への昔の甘え方ほどではないように見えます。これは負け惜しみかもしれないけれど。それでも、彼らに会うたびに自分が鬱々としていくのが分かりました。MLが送られてくるのも、ストレスに感じられるほどになってしまった。自分の携帯の表示に彼の名前やMさんの名前が出るのを、もう見たくない。そんな風に感じるようになってしまいました。
そして、彼が私に無神経な言葉を吐くたびに自分が彼を憎らしく感じていく、それが嫌でたまらなかった。
私の中での彼との思い出までが汚されていってしまう。
大事な思い出までを、思い出したくないものにはしたくない。
彼との間で、これ以上嫌な出来事を作りたくない。もうやめて欲しい。。。
こういう彼もまた、真実の一面であることは十分に分かっていますが、それでも、私に優しかったアイツの姿をこれ以上壊したくはなかった。
もう無理だ。やめよう。
そう心を決めてから、実際にやめますと連絡をする行動に出るまでも1ヶ月くらいかかりました。
本当に私は、諦めが悪いのかなんなのか、悩む時間が長い。決めてしまえばあとは大概やることは早いんだけれども、決めるまでが時間がかかるんです。
さらに私は、ホントに性格が悪い。自覚してます。すみません。。。
Mさんが私の代わりを、いえ私の代わり以上のことをするのがどうしても許せないのは、私の彼女に対する評価がとても低いからでもあるわけで、これって、まぁ失礼ですよねw
でもねー、はっきり言って彼女のことは最初からあまり好きでなかったし、私にとってはどうでもいい存在でしかなかったんです。だって、顔は全然好みでないうえ、服装も好みでない。文化レベルも合わないし、動きがチマチマしていて度胸ないし、役に立たないし、ピアノは聴きたくない演奏しかしないし(しかも自覚がない?)、全体のことを考えるとかサークルの発展のことを考えるといった広いものの見方ができない。言われなきゃ必要な動きが出来ない。ホント、全く興味のない相手でした。だから、運営メンバーの中に女性2人だというのに、個人的な交流は全くなかったのです。これ、たぶん珍しいですよね。
えーもう、言ってやる言ってやる。(笑
私は性格が悪い。ホント意地が悪い。
否定しませんし、する必要もありません。
1つ気になるのは、これは『逃げ』だろうか?ということ。
辛くて耐えられない。だから逃げる。
・・・確かにそういう一面もあるなと思います。『逃げ』でもあるのでしょう。
でも、私としては、むしろ積極的な意思でやめたのだと感じています。だって、逃げでやめるなら「もういやー!!」といった感じで感情的になっていきなりやめるでしょう。でも私は違う。1年近くも悩んで考えて、その結果なのですから。
実際、冷静に考えれば私は彼から早く離れるべきだったのです。
それが分かっていて、私は納得して傍にいました。傍にいたいと思うだけ傍にいればいいと考えて。それがどんなに無駄な時間であったとしても、私は後で後悔したくないから。心の求めるままにしようと思いました。
もちろん、ピアノが好きだったからというのもあります。仲間がいるのはいいものです♪
また今思えば、あの頃彼と過ごした時間は、必要なものでもあったのです。私にとって大切な時間だったのです。アトピーのこと、家での介護のストレス、試験勉強のこと、数々の鬱になりそうな状況の中で、彼に会って全てを忘れて幸せな気分を感じられる時間は、失くせないものでした。サークルでの楽しい時間も同じく、失くしたくないものでした。彼がいたおかげで、今もここに私が存在している。極論すればそうとも言えるかもしれないのです。(そういう意味では、感謝しなくてはいけませんね。)
でも、全て乗り越えた今となっては、ある意味必要はなくなった。また、傍にいたいと思わなくなった。それどころか、今私にはやりたいこと、やらなくてはならないと思うことが他にたくさんあるというのに、彼のことで感情が振り回されてなかなか出来ないのが困り所でした。
もうやめよう。彼から卒業し、一歩前に進んで、やるべきことをやろう!
それによって失うものは大きい。サークル自体やめなくてはならないし、そのことで友人をいくらか失ってしまうかもしれない。しかも私は自分の責任を放り出すことなる。私のポリシーとしては許されるべきことではない。
でも、それでも、自分が今選択すべき道はそちらだ!とそう思えたから決心できました。
この決心ができたことで、私は1枚殻を脱ぐことができた、そんな感覚をもっています。
こんな風に決心できるきっかけをくれた訳ですから、むしろ彼とMさんには感謝しなきゃいけないかもしれませんね。本当に。
サークルに対する責任、その面からみれば自分がとても勝手なことをしていて、責められたとしても仕方がないことをしているのは分かっています。だから、誰にどんなことを言われていようと、受け止める覚悟はできています。
でも、実際にやめてみると、皆さんどちらかというと私の性格を結構分かっていらっしゃって、私がやめるなんて何かよほどのことがあったのだろう・・とか、私の決意なら何も文句はない・・とか、私が驚くほどに優しい言葉を下さいました。本当にありがたいことです。。。
アイツは、私がやめる連絡を入れてすぐに「真意がわからない」とメールしてきて、その後1時間半ほどの間に珍しく電話を15回位かけてきました。私はもう話したくなかったので出ませんでした。すると、「説明する気もないわけね!」と切れたメールが1通来て、そしてその後はミクシィ等のマイミク設定を切ったり、、というかアクセス拒否設定にしたようです。たぶん電話も全て拒否しているのでしょう。まあ、予想通りの反応です。
で、他の運営メンバーからもちゃんと説明して欲しいと言われたので、個人的な感情は話せるはずがないですが、それ以外のところについては全て書いて送りました。個人的感情を抜きにしても、十分にもの申すだけの理由はあるのですから、納得させるだけの理由を書いて送るなど簡単です。
すると、アイツは反論する相手ももういない訳だし、だいたい理由も想像つくから読まない!と宣言したらしい。
あれ?「真意が分からない」んじゃなかったの??(笑
でも、その後酩酊したりしていたらしいので、読まないといいながら彼の性格のことですからおそらく読まずにはいられないはずだし、やはり読んだのでしょう。あはは。
やめてひと月が過ぎました。私の周りからアイツの影が全く消えて、今は平和な気分です。
それもこれも、サークルの方達が優しい言葉を下さったりしたからでもある訳ですが。
とにかく、この10年が本当に無駄な時間だったはずはないのです。むしろ、これまで溜め込んできたものを乗り越えて生きていくために必要な時間だったのかもしれない。また、運営の中で、人との関わりの中で、色んなところで学んだことはたくさんあるはず。
私は、よく考えて、自分の決めたとおりにやってきました。だから後悔なんてありません。今でも、胸がつぶれそうなほどの哀しい想いに襲われることはあります。でも、後悔はない。きっとこれからも、この決心を後悔することはない。そう断言できます!!