ロンドン証券取引所エイム市場


先日、ロンドン証券取引所「AiM」市場への上場支援をしている会社の方にエイムに関して伺いました。エイムとは日本のマザーズなどの新興企業向け市場に相当するものですが、上場のスピードと国際性において大きく異なります。


まずIPOに掛かる準備期間が圧倒的に短いのが特徴。日本では通常、最短でも3年の準備が必要ですが、半年ぐらいの準備で上場できるそうです。要求されている監査負担が少ないことが理由です。「リポーティング・アカウンタント」が日本の監査法人の役割を果たし、監査ではなくレビューを行います。日本版SOX法に相当するものはありません。上場後に厳しい開示義務があるそうですが、財務諸表などの信頼性という点でやはり?が……。


1995年以降に2,900社以上が上場し、現時点で約1,500社(内約3割は海外企業)が上場しています。要するに約1,400社の企業が何らかの理由で上場を廃止したわけで、安定とは程遠い市場です。機関投資家向けの市場というのも頷けます。ただエイム市場の不安定さは効率性の追求から生まれたものであり、肯定的に評価すべきでしょう。


そして海外ベンチャーを引き付ける国際性はエイムの大きな魅力です。米国市場が旧共産圏や中東諸国の企業へ十分な資金調達の場を提供できなかったこともあり、英国金融街シティのエイムが注目されました。米国SOX法による厳格な審査基準が、海外ベンチャーのエイムへの流れを加速させたのも事実でしょう。


基本的に、世界中のどのようなベンチャー企業にもエイム上場するチャンスがあります。国際会計基準(IFRS)に準拠した財務情報の提出、英語による審査・IRが必要なので、財務部門(特にCFO)は高い英語力を要求されますが……。 CEOはあまり英語を話せなくても良いそうです。


※London Stock Exchange AiM (including information for Tokyo AiM): http://www.londonstockexchange.com/en-gb/products/companyservices/ourmarkets/aim_new