真夜中の『あぁぁん』 | ハイリスク

過去日記ですみませんww





月曜日にある方からメ~ルを頂きました。

私はそれを見て大層驚きました。







「26時間テレビを一睡もしないで

全部見ちゃいましたよ。

俺、凄くないっすか!?」











20歳 武藤より。







また他にも頂いたメ~ルをご紹介。









「ドラクエ先輩買いました?

今日発売だったんですけど

俺、もうクリアしましたよ。

絶対俺が日本一早くドラクエをクリアしてます!

マジで俺凄くないっすか?」







もちろん 武藤 20歳より











だから何なん?

それを送られて

どうリアクションしたらいいの?





さすが武藤ですよ。中学生の時から

感性が絶対にブレない。

皆さんの周りにもいたでしょう?

24時間テレビを全部見た!とか

ドラクエを3日連続でやり続けてクリアした~!とか

自慢するバカを。









それ、裏を返すと

そんだけ暇だったって事実が

浮かび上がることには

こういう子は気づかないんでしょうね。





どうもこんにちわ。

そういう私も小中学時代は

誰よりも早く

ゲ~ムをクリアすることに

命がけだったJEESEです。





さてさて、今回の日記は「武藤スペシャル」です。

武藤を心行くまで味わって行ってください。





まず武藤という生き物をご存じない方に

簡単にご紹介しますと

ベ~スに「関東最強の不良」と

自称ながらおっしゃってます。



もちろん関東最強の不良だけあって

彼女は常に100人いらっしゃいます。



もちろん彼女100人いて関東最強の不良だけあって

ファッションには人一倍こだわりを持っており

先日までは「映画 クロ~ズ」のTシャツを3枚購入し

どうせ3枚買うなら色違いを

買えばいいのに

全部同じ黒のシャツを選択し

洗濯が追い付かないほどの

ヘビ~ロ~テ~ションで

着回していましたが

最近はちょっと飽きてきたらしく

でもヤンキ~映画を崇拝し、心から愛してる武藤は

クロ~ズTシャツを着たい!どうしても着たい!

なので、クロ~ズTシャツを破いて

さらにソデの部分をぶっちぎり

ノ~スリ~ブにしちゃいました♪





しかも、前は自主的に破いていたのに

かっこいい言い訳を見つけてしまった武藤君。

私が「またTシャツ破いちゃったの?」という問いに

「待ってました!」という顔をして

こう答えてくれました。









武藤「あ?これっすか?実はなんですけど

ナイフもった奴と喧嘩して

切られちゃったんっすよ。

もちろんナイフ野郎は

ボッコボコにしてやりましたけどね。」









もうね、突っ込んだら負けですよ。

ナイフで見事に衣服だけ切られて

あとは無傷なの?とか

突っ込んだら負けですよ。

突っ込んだら負けなんですよ。







私「そ・・・そうなんだ。気をつけてな。」







武藤「大丈夫ですって。

俺、めちゃくちゃ反射神経いいんですよ。

鉄砲の弾も避けられると思いますし。

素人のナイフなんか

絶対当たりませんよ。」







さあ、始まってまいりました。

ただでさえ頭がおかしいのは明白なのに

夏の暑さにやられて

鉄砲の弾まで

持ち出してきましたよ。

水鉄砲ですら避けられなそうな男が

ピストルを持ち出してきましたよ。

このまま勢いづいたら

「雷も避けられる」とか

言い切りそうな感じです。





武藤「あ、先輩ウソだと思ってるでしょ?

絶対とは言えないですけどたぶん俺は

避けられますよ。撃たれるよりも先に

俺が動けばいいだけの話ですし

よく考えてみ「スパン!!!」











ごめん・・・長くなりそうだし

口で突っ込むのもめんどくさくて

軽くビンタ入れてみました♪



もちろん強くなんてやりませんよ。

かる~く。かる~くです。





武藤「ちょっと・・・な・・・何するんですか・・・・?」





私「いや、だって拳銃の弾も避けられるっていうから

俺のビンタくらいは避けられるはずじゃん?

どうして避けなかったの?」


武藤「・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日、アイスクリ~ム6個食べて

お腹壊してて体調が悪いから・・・」









小学生かお前は!



ただ言い訳としては0点だけど

笑いとしては100点だよ・・・

悔しいけどおもしれえじゃねえか

その言い訳は・・・・







しかも本当に軽くビンタしただけなのに

ちょっと泣いてるし。

ナイフ野郎と喧嘩した男が

ビンタで泣くなよ頼むから!

あと親に電話かけようとすんな!

何をチクるつもりだお前?





そんなこんなでその日のバイトが終わった後に

その日はめずらしくバイトが4人いたんです。

っていっても、バイトとして仕事に入ってたのは

私と武藤だけでもう二人は

バイト先に遊びに来てただけなんですけど。



で、せっかく4人いるんだし

帰りにちょっと遊びに行こうぜ!って

話になりまして。



ただバイトが終わったのが深夜2時。

せいぜいカラオケとかファミレスでしゃべるとか

その程度の遊びしかありません。



ここでね、私が思いついたんです。





この21世紀自称最強の男・武藤をね。

世の中で一番怖いのは

キレた時の俺!と

豪語する武藤をね。



肝試しに連れていきたい!と。



せっかく夏だし、武藤のお化けに対するリアクションも

見てみたい・・・・・





うわ!これしかねえだろ!絶対行くぞ~!







私「なあなあ、肝試しいかない?

時間的にもいい感じだし

○●あたりにでっかい墓場があるじゃん?

あそこに遊びに行こうぜ!」





A「肝試し・・・ちょっと俺は苦手なんだけど・・・・」





B「俺も・・・・怖いよなぁ~・・・?」





武藤「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」







なんだてめえらの

そのノリの悪さは?

夏なめてんじゃねえぞコラァ!



しかしなんたる計算外だ!

武藤だけだと思っていたビビリが

この二人もビビリだったとは・・・





よくよく考えればそうか・・・・・



Aの方はバイトにくるたんびに

毎回牛乳飲んでるし

けっこうなオタク入ってるし

Bはバイトくるたんびに

毎回足の爪を切ってるし

オタク入ってるし

武藤も言わずもがなで実はオタク。



オタク3人連れて行くのはやっぱ難しいか・・・





大体、私自身も深海魚みたいな顔したブサイクだし

AとBは髪が長くて気持ち悪いオタク風味だし

武藤に至って顔から服装から

しゃべる事から発想まで

全ての面で「気持ち悪い」を装備し

「おどろおどろしい」とか

そんな表現がぴったりはまる生き物。





肝試しに行くというよりは

脅かす側に回される人間の集まり。

そんな気持ち悪い4人が

墓場をうろついてたら

「あ、今日は妖怪たちが

墓場で運動会か」とか

思われかねない。



いや、待てよ・・・・・

さっきAとBは「怖いからやだ」と断ったが

武藤は黙ったままだ・・・・



私のいないところでこのAとBには

「昨日勢いあまって

人を殺すところでしたよ」とか

私の前以上に

調子ぶっこいた事を言いまくってて

ビビった所を見せたくないんだろう。



今のチャンスを逃がすな!捕まえろ~~!!





私「この二人は怖いから嫌だって。

しょうがない。武藤、二人で行こうか?」





武藤「え・・・・・?いや・・・・でも・・・?」





私「どうした?もしかして怖いの?」





武藤「んなわけないじゃないっすか!

ただ二人で行くのはちょっと・・・・

AさんとBさんがかわいそうじゃないっすか?」





A・B「あ、行くなら二人で行ってきていいよ。

俺達ファミレスで待ってるから。

話を聞かせてくれよ。」





武藤「いや、でもせっかく4人集まったんだし・・・」





A・B「だからファミレスで待ってるから

大丈夫だよ。JESSEさんと行っておいで。」







ナイスフォロ~だお前ら!

これで武藤は逃げられない!

武藤「いや、でも俺・・・・・

アイス6個食べて調子悪いし・・」





私「何?武藤?本当は怖いんだろ?

不良やってるとか暴走族やってるとかも

ウソなんだろ?

不良は肝試し大好きだもんな~。」





武藤「ウソじゃないっすよ!

わかりました!じゃあ行きましょうよ!

幽霊が出てきたら

ガン飛ばして土下座さして

やりますよ!」







釣れた~~~!!!

大物獲ったど~~!!!





よっしゃ!さすがプライド高き武藤君。

そしてヤンキ~大好き武藤君。

「不良は肝試し大好き」ってフレ~ズに

勝てなかったようだ!

幽霊にガン飛ばしただけで

土下座してくれるとは

到底思えませんけどね。



と、いうわけでAとBは近くの

サイゼリアで待機してもらって

私と武藤は私の車で墓場に向かう・・・





墓場に着くとさすが深夜2時過ぎ。

なかなかの雰囲気が出てますよ。

肝試しとかは比較的平気な私でも

思わず背筋がぞっとするような雰囲気が

にじみ出てる・・・・・・





私「じゃあ行こうか武藤。」





武藤「ちょっと待ってください!!!

行くのはいいですけどどうしたら肝試しは

おしまいですか?ル~ルを決めましょうよ!」





私「んなもん幽霊が出るか

朝日が昇るまでだ。簡単だろ?」





武藤「それは絶対嫌ですって!

長すぎます!

もっとちゃんとしたル~ルに

してくださいよ!」





スタ~トする前からうるさい男だこいつは・・・



で、武藤があまりにも必死に

ル~ルル~ルとうるさいので

最初は墓場の奥にある神社みたいな所に行って

その後墓場を回って「鈴木」か「佐藤」のどっちかの

お墓を見つけたらおしまいってル~ルにする。

日本で1位と2位の名字なんで

絶対どっちかはあるでしょうし

武藤も一応それで納得してくれました。



そして私が車から降りる。

武藤も車から降りる。

私が車のドアを閉める。







「バタン!(車のドアを閉めた男)」







武藤「あああああああああ!!

何々!!!!なんだよ~!!」





続けて武藤も車のドアを閉める。





墓場に向かって歩き出す。



武藤、道に落ちてる石を蹴ってしまう。







武藤「ああん♡

なんか蹴った~!!あああ!」





再び歩き出す。私が靴ひもがほどけてるのに気づき

その場に座り込む。







武藤「ああん♡

ああああ!先輩がとりつかれた~!

やばいって!マジでやばいって!」





やべえのはてめえの顔と

テンションだボケ!

さっきからうるせえんだよ!

何なんだよ「ああん♡」って。

オカマかてめえは!





墓場に入る前からこれですよ。

ビビリすぎにも程がある。





私「さっきからいちいちビビリすぎなんだよ!

お前の叫び声で

俺もびっくりするからやめろよ!」







武藤「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」











武藤、もう既にビビリすぎて

返事もできません。

頼むから返事くらいは

してくれると助かるんだけど・・・









そして武藤は無言でポケットをいじりだす・・・





な・・・なんだ?こいつ無言でいきなり・・・

何をする気だ?





と、思いながら見てたら

ポケットからハンカチを取り出し

口に入れて

噛みしめ出しやがった!







失恋したのかな?

もしかして目の前で好きな子が

他の男といちゃついてたのを

見ちゃったのかな?





とりあえずそれは

気持ち悪すぎるから

やめてくれ!!!

そっちの方がよっぽど怖いわ!!

さっきから「ああん♡」と叫んだり

ハンカチ噛みしめだしたりと

カマっぽくて気持ち悪すぎる!!

そんな武藤を引き連れて墓場の中に

入って行く・・・・・・・・・





まず目指すは奥にある神社みたいな所。



そこに一歩一歩と進んで行く・・・・









武藤「あああああああああ!」





私「なっ!なんだよ急に!」



武藤「虫が飛んでた~~!!!」



私「当たり前だろ!いちいち声をあげるな!」





また一歩歩き出すと・・・







武藤「うわあああああ!!!」





私「なんだよ今度は!」





武藤「風が吹いた~~~!!!」





私「だからいちいち大声あげるな!

こっちがびっくりするんだよ!」







武藤「あ・・・あ・・・・

あああああああああ!!!」







私「だから何なんだって!」













武藤「わかんない・・・・・」









わかんないって答えがあるか!

何も意味なく

急に叫ぶバカがいるかボケ!





意味もわからず急に叫ぶ奴なんて

生まれて初めてみましたよ・・・・・

もう一緒にいるのも疲れてくる・・・・・





この後、ぎゃあぎゃあ騒ぐ武藤を引き連れながら

神社みたいな所にたどり着く。



で、ここから墓場の名前探しなんてやらせたら

それこそまた大騒ぎですし

私自身は墓場自体は怖くないんですけど

急に横で大声あげるからびっくりするし

もう疲れたので車に帰る事にする。





ただこのまま帰っちゃおもしろくないんで

最後にちょっとドッキリを仕掛けようかな?と

思いつく・・・・





仕掛けは簡単で、いきなり武藤の方を見て私が驚く。

「どうしたんですか?」と武藤が聞いてくると思うので

その問いに「お前の後ろに幽霊がいる!

とりつこうとしてるぞ!」と脅す。

たったこれだけ。実にシンプル。





さあ、武藤はどんなリアクションを取るでしょうか?







私が武藤の方を見る・・・・・





武藤「・・・・・・・・な・・・・なに?」







私「ああああああああああ!!!

武藤!お前・・・後「あああああ!

いやだああああああああ!

あああああああああああ!」







武藤、最後まで話を聞かず

急に走りだして

逃げ出しやがった!!!





ちょっと待て!

フライングだこのバカ!

まだよ~いドンの

合図まで私はしゃべってねえぞ!

最後まで話を聞けって!

ハンカチを噛みしめたまま

フルパワ~で走りだす武藤。



しかしなんかおかしい・・・・・

走る方向が変だ・・・・・・









まさかあのバカ

怖すぎるからって

目をつぶって

走ってんじゃねえのか!?





こんな危ない所で目をつぶって

走るバカがいるか!

どんだけここに墓石があると思ってるんだ!

ぶつかるぞ!と、思う間もなく

墓石に激突し

後ろ向きに3回転ぐらいしながら

転がる武藤の姿アリ・・・・









おい・・・あれ死んでねえか?

とんでもねえ当たり方したぞ・・?





やばい!!!と思って武藤に近づくと

すぐに立ち上がってまた走り出す武藤!

とりあえず怪我自体はなさそうだ・・・





しかしこれ以上パニック状態で

走りまわられると危ないと思ったので

首に腕を通して

チョ~クスリ~パ~の形で

武藤を捕獲し

暴れ狂う武藤をそのまま

墓場の出口まで

強引に引っ張っていく・・・





車の前まで引っ張っていくと

ようやく落ち着きを取り戻す・・・・





私「お前、ビビリすぎだよ!

どんだけ幽霊怖いんだよ。

そんなに怖いんだったら

やめればよかったのに!」





武藤「・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・先輩・・・・・・・・・・・・・

わ・・・わかってないっすね!

あれは盛り上げるための

俺の演技っすよ!

見事引っ掛かりましたね!」







小学生以下だその言い訳は。

そんな恥ずかしくて

ウソ1000%の言い訳を

よくも言い切れるなお前は。





武藤「あ・・・・・・・・・・・・・・」





私「ん?どうした・・・・?」





武藤「いや!なんでも!なんでもないっすから!

なんでもないっすから!ないんでもないっす!」







この尋常じゃないレベルの焦り方・・

こりゃ相当の爆弾だな。

何かでっかいものを

隠していやがる・・・・





私「とりあえず車乗れよ。

ファミレス行こうぜ。」





武藤「あ、俺、いいっす。

歩いて帰るんで。家までここから近いし。」





私「近いって言ったって

お前の家まで15分は歩くぞここから。

しかもファミレスでAとBが待ってるんだぞ!」





武藤「いいじゃないっすか!

俺はもう帰ります!

あ、ただ言っておきますけど

今日のは演技ですからね!

誰がなんと言おうと演技です!

ひっかかった先輩が

悪いんです!

演技ですからね!」





言い訳がましい男だなお前は。

今のが演技だったら

今、抱えてる真実が

演技じゃない事を

証明してるというのに・・・・





武藤はそれだけ伝えると

一瞬でも早く立ち去りたかったのか

走って消えて行ってしまいました。





ここからは私の憶測です。

真実はわかりません。





ただ推測するとですよ?





武藤はお尻から

核爆弾を爆発させて

しまっていたと思われる。





わかりやすく言いますと

おもいっきりびびって

ウンコもらしていたと思う。





武藤からかすかに放たれていた異臭。

そして車への乗車拒否。

そしてファミレス行きの拒否。



武藤の性格から考えたら

あれだけ演技演技と言い張ってますし

私がファミレスに行ったら

今日の様を二人に伝えるでしょう。

それを自分で否定するために

意地でもついてくる男です。

陰口を叩かれることに死ぬほどびびって

どっか遊び行くときは

意地でも最後まで付き合う男ですから。



しかしその言い訳する場所を放棄する。

かすかにただよう異臭。

車の乗車拒否。



そして今日頻繁に言い訳に使っていた

アイス6個食べて

調子が悪い。





これを結びつけると・・・







お前、ひと爆発起こしやがったな?







ただ・・・・なんというか・・・

ごめんな・・・・武藤・・・・

お前がビビリってわかっていたのに。

ただの強がりってわかっていたのに。

ヤンキ~じゃないし

彼女100人いないし

人を殺しかけた事もないし

ただのオタクって

わかってたのに

やりすぎた気がする・・・

だからこの事は悪いと思ったから

AとBには伝えないでおいたよ。

もちろんバイト先の誰にも言ってない。

ちょっとやりすぎたかな?って反省してる。





ただな・・・ごめんな・・・・武藤。





100人以上が見に来るここで

皆さんに発表してしまったよ。

君はまたうちの読者に

お笑いスタ~として

株が上がったと思うから

許してくれよな。