最近、
当社の生体ミネラルと「植物ミネラル」との違いを尋ねられるケースが増えました。

生体ミネラルは「鉱物ミネラル」に属します。

そこで今回から連続で、
「植物ミネラル」と「鉱物ミネラル」との違いについて解説したいと思います。



「植物ミネラル」とは?

植物は、
根の先から《根酸》というものを出して鉱物を溶かし、
土中のバクテリアの協力を得ながら、
鉱物の中の必要なミネラルだけを吸収して育ちます。

その吸収した植物から抽出、
または絞ったもの、
サプリメント等で加工したものを「植物ミネラル」と世間では言います。

「植物ミネラル」で最も馴染みのあるものは、
『青汁』とか市販の『野菜ジュース』に含まれているものですね。

また、
数千万年前の地層の植物化石から抽出したものも同じ「植物ミネラル」と言っているようですが、
今日絞った新鮮な野菜ジュースと、
どうエレメント(成分・要素)が違うのか僕は分かりません。

ミネラルは、
数千万年前の古い元素も新しい元素も同じ元素記号で表すからです。

ひょっとして、
太古の原始植物には特別な元素、
または薬効があるのかもしれませんが…。

敢えて「植物ミネラル」を広義で言えば、
アロエジュースもオレンジジュースもお茶も「植物ミネラル」です。

それぞれの植物が、
同じ地球の鉱石を溶かしてミネラルを吸収してますが、
植物の種類によって吸収する元素が偏っています。

たとえばほうれん草は《鉄》と言う元素が多く、
紅茶は《マンガン》と言う元素が多い…という具合です。

植物はそれぞれの目的と性質に応じて、
鉱物から吸収するエレメント(成分・要素)も異なっているからです。

そして植物によっては、
漢方や薬草といった、
ミネラルとは別の薬効成分が含まれるものもあります。

このように植物にはミネラルだけではなく、
たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン等のその他の栄養素が多く含まれているので、
厳密に言えば、
「植物ミネラル」と言うミネラルに特化した言葉自体がおかしいのです。

もともとの意味を考えてみれば、
ミネラルの語源はギリシャ語の《鉱山》、
つまり、Minera(ミネーラ)から来ています。


つまりミネラルとは、
鉱山を構成する鉱物から由来した言葉であり、
鉱山の表面に生えている植物を指した言葉ではないからです。

もしも植物由来に優位性があるとしたら、
それは植物の中に含まれるミネラルよりも、
ビタミンなどの別なエレメント(成分・要素)にあると僕は思います。

「鉱物ミネラル」はその名の由来通り100%のミネラル成分であり、
全ての植物や生命を育てる大元のミネラルです。

実はイオン化抽出した「鉱物ミネラル」は、

吸収力においても、
「植物ミネラル」とは圧倒的な開きがあるのです。



つづく