社会人②
毎日8時まで・・・。こんな生活が1ヶ月続き、現場監督に嫌気を覚えた頃。
ふと、これからの人生を考えてみた。
子供の時からサラリーマンにはなりたくなかった。
人と同じ事をしたくなかった。
普通の人間では終わりたくなかった。
自分は今、何をしているのだろう。
普通にサラリーマンをし、人と同じ事をし、普通の人間になってる・・・。
ヤバイ。どうしよう・・・。
そんな事を考えていた時、携帯電話の呼び出し音が・・・。
「もしもし?・・・・。」
電話の相手は、東京で大学に通っている友人A。
久しぶりの電話もあって、今の仕事の事を話してみた。
友人A 「ふーん、そっかー、嫌なら辞めれば?」
俺 「そうねん、辞めたいけど・・・。すぐ辞めるとかっこ悪いし・・・。」
友人A 「じゃ、残れば?」
俺 「でも、辞めたいし・・・。」
友人A 「何がしたいん?俺にどう言ってほしいん?」
俺は、イラっとしながら 「別に、ただ聞いて欲しかっただけや・・・。」
友人A 「一つだけ言っとく、入ったばかりで何もできないのは当たり前、ただ、会社で必要とされる人間になってから辞めれば、いいんじゃない。カッケーし、先も見えてるし。」
そう言うと、友人Aは足早に電話を切った。
俺は、最初は頭にきて、大学行っとる奴が偉そうに・・・。と思いイラ立ちを押えていた。
時間がたつにつれて、俺の方が子供なのか?
大学生に言われて恥ずかしくないのか?
友人Aの言う事は正論なのか?
どんどん、罪悪感と今の自分の情けなさが襲ってきた。
ヤバイ、このままでは・・・。
そう思った瞬間。家にあったバリカンで自分の髪の毛を切っていた。
気づくと、ツイスト茶髪の頭から坊主へ・・・。
意外と似合ってる!取り合えず格好からだ!
と思い、今まで悩んでいた事を一つづつ変えていこうと決心した。
翌朝会社に行くと、皆が 「どうしたん?何かあった?」と聞き。
現場に行くと、いつもシカトの大工まで、「どうした?」と・・・。
その時気がついた、いつも悪いことをしている奴が普通の事をすると褒められる事を。
そして、俺の見る目が昨日と違う事を。
取り合えず出だしで遅れたが、やっと社会人っぽくなれた自分がそこにいた・・・。 次に続く