サイバーセキュリティーの大手、シマンテックが2016年に公開した、
「インターネットで最も危険な街を訪ねて」という恐ろしい題名の動画。
文字通り、ネット犯罪者たちの「拠点」になっている場所をレポーターが紹介するという内容なのだが、それが、ネット社会の問題点をよく示していた。
最初の4本は、その紹介番組。美人と専門家の組み合わせで、重要な話題を噛み砕いて解説してくれる。
この2本が本編。
日本語字幕あり。
わざとモノトーンにしているのか、映像の暗さが犯罪の匂いをかき立てる。
暗い表情の男たち。彼らをサイバー犯罪に駆り立てた動機とは?
防弾ホスティングという、データを預かるサービスがある。物理的に頑丈な場所にサーバーを置き、データを蓄積するわけだ。ここで紹介しているサービスの中身は怪しげなものばかり。
善悪もはっきりしない、国境も法律の適用範囲も不明瞭。それはクライアントの要望を愚直に叶えているだけなのか、それとも犯罪の片棒を担いでいるのか?。
ネットには国境もない。どこへでも「行ける」。誰にでも「会える」。
それは素晴らしいことだが、その反面、従来の社会にはない問題を生み出した。
ハッカーもそう、危険なデータや組織もそう。
それにどう立ち向かうのか?
私はネット社会を肯定的にとらえているが、それでも不気味としか言いようがない。